宮崎労働局(元木賀子局長)は３日、平成２９年度の安全衛生に係る厚生労働大臣表彰伝達式及び宮崎労働局長表彰授与式を宮崎市内で開いた。
表彰式には、大臣表彰を受賞した公益社団法人建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部の後藤健治支部長、局長表彰を受賞した６事業場と個人４人が出席し、県内防災関係団体のトップらがその功績を称えた。
無災害期間が特に長く、職場のリスクを低減する取り組みが活発に行われているなど、他の模範と認められる優良な事業場や団体、功労者を表彰するもの。大臣表彰には、安全衛生活動に於いて指導的立場にあり、当該地域、団体または関係事業場の安全衛生水準の向上発展に多大な貢献をした建荷協宮崎県支部の後藤支部長が選ばれた。
宮崎労働局長表彰では、安全衛生水準が良好であり改善のための取り組みが他の模範であると認められた優良賞を旭化成株式会社セパレータ事業本部電池材料事業部ハイポア日向工場、奨励賞を▽協同紙工株式会社本社工場▽株式会社大和合成宮崎▽株式会社大林組九州支店芳ノ元トンネル南工事事務所▽五洋建設株式会社九州支店芳ノ元トンネル工事事務所▽西松建設株式会社・松本建設株式会社共同企業体―が受賞した。
また、安全衛生活動に於いて指導的立場にあり、安全衛生水準の向上に貢献した功績賞を富田精一郎氏と水元栄一郎氏が受賞。災害防止団体で長年にわたり安全大会や安全パトロールの推進し、安全衛生に関する情報提供を行うなどして安全衛生水準の向上発展に貢献した建設業労働災害防止協会宮崎県支部延岡分会事務局長の甲斐睦央氏、同じく高千穂分会前事務局長の佐藤毅氏に安全衛生推進賞が贈られた。
表彰式では元木局長が各賞の受賞者に表彰状を授与。挨拶で「労働災害防止は、如何なる社会経済状況であっても、経営トップ自らが先頭に立ち、安全が全てに優先するという理念の下で取り組むことが求められている」と述べ、受賞者に「今後も地域及び同業種の事業場の模範となり、県内の労働災害防止に尽力して欲しい」と呼び掛けた。
表彰式で大臣表彰を伝達された建荷協宮崎県支部の後藤支部長は「私個人ではなく協会全体としての取り組みが評価されたものであり嬉しく思う」と受賞の喜びを語ると共に、「特定自主検査や能力向上教育等の活動を更に推進し、協会として労働災害の防止に貢献していきたい」と意気込みを語った。