都城市の都北産業株式会社(堀之内秀樹代表取締役)は5日、同市山田町のかかしの里で、大規模災害の発生を想定した「炊き出し訓練」を行った。訓練には同社の従業員とその家族130人が参加し、皆一様に真剣な表情で作業に取り組む姿が見られた。
各地で頻発する自然災害で甚大な被害が発生している状況を踏まえ、有事の際に企業としていち早く迅速な復旧態勢が取れるよう取り組んでいるもの。参加者の多くは熊本地震の復旧活動にも参加しており、同社の災害に対する意識の高さが伺える。
概要説明で同社の久保幸蔵常務は、「都城市は土地柄的に河川の氾濫や浸水の危険性は少ないが、火山の噴火や地震といった災害は常に起こる危険性がある。ただの訓練ではなく、有事の際に迅速な行動が取れるように真剣に取り組んで欲しい」と話した。
5日の訓練は、地震発生時の安全確保行動を県内全域で行う県民一斉防災行動訓練「みやざきシェイクアウト」の一環としても実施。参加者は、コップを使って米を包装食袋に詰める作業に真剣に取り組み、大鍋に敷き詰めるまでの一連の流れを確認した。
なお、訓練終了後にはパークゴルフ大会も開かれ、参加者はスポーツを通じて爽やかな汗を流しつつ、互いの親睦と交流を深めていた。