延岡市の聖心ウルスラ学園高等学校が実施しているインターンシップで、延岡地区建設業協会建築部会(佐藤雄二部会長)は今月7日から9日にかけて、普通科総合コース2年生の生徒6人を受け入れた。建築業に携わるプロの講義や現場見学等を通じて、参加した生徒達は建築業に対する理解を深めた。
初日の7日には、佐藤部会長が土木と建築の違いについて生徒達に説明。「建築業を体験してもらい、将来は建設業を目指してもらえれば嬉しい」と挨拶。続けて、同部会の髙見芳忠理事が建築業の仕事内容や働くことの意義について、濱田憲和安全指導員が安全についてそれぞれ講話を行った。
インターンシップの2日目には、東九州プレカット事業協同組合のプレカット工場やタカラスタンダードのショールーム、木村産業の生コン工場を見学した。最終日には、新築工事の地鎮祭や延岡市新庁舎、施工中の延岡駅前複合施設の工事現場を見学した。
2日目に見学したショールームでは、タカラスタンダード鹿児島支店延岡営業所の金澤大志郎所長と鴫石真佑美氏が最新のシステムキッチンやシステムバス等の特徴や機能などを説明。参加した生徒達は、最新の設備を楽しみながら体感していた。
インターンシップに参加した生徒は「ショールームでは様々な機能を見学できて楽しかった」「普段入れないところを見学できて勉強になった」「建築についてより知ることができてよかった。今後の進路の参考になった」と語った。
髙見理事は、「当初は各企業での職場体験を考えていたが、建築関係就職希望の普通科の生徒だったため、まずは建築に関する講義を行い、建築関係の企業及び協会員の現場を視察してもらうことで、建築を知り、更に興味を持ってもらうきっかけになればと思い企画・実施した」と述べ、将来の建設業への入職に期待を寄せた。