建設業の役割や魅力を子供達に知ってもらおうと、宮崎地区建設業協会(後藤啓嗣会長)は15日、宮崎市立那珂小学校で土木の日の独自イベントを開催した。
4年生2クラスの生徒42人を対象に、出前講座や土木とのふれあいイベントを行ったほか、会員企業の職員が多数参加して、校内整備の奉仕作業に汗を流した。
グラウンドで行われた開式では、本部喜好副会長が建設業の仕事内容や協会の役割などを生徒達に紹介。続いて挨拶に立った那珂小の荒井久司校長は、この日の準備にあたった協会関係者に感謝の意を示すと共に、「体験を通じてプロの技術者の方から多くの事を学んで欲しい」と呼び掛けたのち「建設業の皆様には生徒達に格好いい姿を見せてあげてください」と挨拶した。
教室内に移動して行われた出前講座では、講師を務めた児玉清和氏と宇治橋信雄氏が、11月18日が土木の日である理由や最新技術のドローンやICT建機についての映像を交えながら建設業の仕事内容などを説明。災害対応等を通じて多くの人に喜ばれ、地図に残る仕事である建設業の魅力を紹介した。
ふれあい体験では、生徒達はクラス毎に▽レンガアーチ橋作成・重機試乗▽セメント手形作成―の各グループに分かれて実施。セメントと生徒達が持ち寄ったアクセサリーを使ってオリジナルの手形を作成。運動場では、重機への試乗体験やレンガを使ったアーチ橋造りに挑戦した。協会員の指導のもと、生徒達は自らが操作する重機の動作に笑顔を見せ、レンガ・水・砂で完成させたアーチ橋が壊れずに渡れることに驚きの声を挙げた。
校内ではこのほか、会員企業の職員ら約100人が参加して、側溝清掃の奉仕作業に取り組んだ。本部副会長は「学習環境の改善に建設業の技術が役立てれば」と奉仕活動の意義を話すと共に、「今日のイベントで子供達が建設業に興味を持ち、将来の担い手に繋がってくれれば嬉しい」と期待を寄せた。