ものづくりの楽しさや大切さを広く県民に知ってもらおうと、宮崎県と宮崎県職業能力開発協会、宮崎県技能士会連合会が主催する「第35回技能まつり」が、7日に宮崎市の宮交シティで開かれた。建設関連技能士会もブースを出展し、会場を訪れた親子連れや買い物客らに、ものづくりの魅力を伝えていた。
宮崎県職業能力開発協会の横田照夫会長は、オープニングセレモニーでイベントの開催趣旨を説明し、「実際に匠の技に触れて欲しい」と挨拶。宮崎県の河野俊嗣知事は「先人が築いた素晴らしい技能を伝えていく必要がある」と述べ、「楽しさの中から技能の大切さ、素晴らしさを感じ取って欲しい」と呼び掛けた。
メイン会場となった3階ホールでは、塗装技能士会が木箱などの素材に色付けする体験コーナーを設置し、子供達が好みの色に木箱を塗りながら作業を楽しんだ。このほか、板金技能士会が銅板を使った折鶴製作体験、畳工業組合技能士会がミニ畳の製作体験、広告美術技能士会が切り絵体験コーナーを設置した。
建築大工技能士会が設置した花台の製作コーナーでは、来場者が悪戦苦闘しながらも花台の組み立てに挑戦。造園技能士会はミニ造景の製作コーナーとミニ盆栽の販売コーナーを設置した。左官技能士会は、着色した壁塗り材とコテでキャラクター等を描くアートコーナーを設置した。
イベントスペースでは、こども技能五輪が行われ、大人顔負けの技術に会場は大きな盛り上がりを見せた。このほか、熟練技能士がフラワーアレンジメントやデコラティブペインティングなどの技能を実演。とび技能士会が行ったはしご乗りでは、次々と繰り出される大技に歓声と拍手がわき起こっていた。