日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役社長)は10月26日、日向市立日向中学校(小野幸一郎校長)で出前授業を開講した。同校で5回目となる今回の授業では、黒木社長らが生徒を前に講演会を行ったほか、同社の職員と生徒達がトイレ清掃を行った。
同校の1・2年生195人を前に、黒木社長は「夢をはぐくむ」をテーマに講演。自身のこれまでの経験を踏まえ、「諦めずにチャレンジする」「目標を明確にする」「あたりまえの奇跡に感謝する」など、これからの人生で大切なことを実直に伝えた。
また、同社の酒井希実氏が自身の経験を交えながら、「いま何ができるかを考えて、日々を大切に過ごして欲しい。学生生活を楽しみながら、将来に向かって頑張って」とエールを送った。生徒達は真剣な眼差しで両氏の話しに熱心に聞き入っていた。
一方、校内のトイレでは、旭建設が実践している「トイレ掃除に学ぶ会」の活動が行われた。謙虚さや気付き、感謝の心を身につける「心磨き」を目的として行われているもの。同社では社員一同が趣旨に賛同し、積極的に清掃作業に参加している。
参加した3年生の生徒101人は、各班のリーダーから掃除の手順や道具の使用方法について説明を受け、作業に取り掛かった。社員の指導を受けながら、便器や手洗い場、水濾しなどにこびりついた汚れをスポンジやたわし等で磨き上げた。
講演会に参加した生徒は「今回の学習で様々なことを改めて実感することができ、とても良い経験になった」「学んだことを忘れずに、学校と自分の心を綺麗にしていきたい」などと話した。