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産業開発青年隊が修了式

 土木建設に関する技術力や社会性を兼ね備えた技術者を育成する「宮崎県産業開発青年隊」の2019年度修了式が、2月19日に宮崎県建設技術センターで行われた。式には今年度の修了生とその保護者、宮崎県の河野俊嗣知事、青年隊OBで組織する青友会や県内建設関連団体の役員ら多数が出席し、修了生の門出を祝った。

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 産業開発青年隊は、即戦力となる土木建設エンジニアを育成する教育機関。土木建設に必要な技術や知識を身につけるとともに、多くの資格を取得することができ、ほぼ100%の就職率を達成している。10年度からは指定管理者である宮崎総合学院が、青年隊の伝統と民間のスキルを合わせた教育プログラムを実践している。

 19日に行われた修了式では、宮崎県建設技術センターの下川泰雄センター長が一年間にわたる訓練の過程や修了生の進路状況等を報告。修了生全員の名前が読み上げられたのち、河野知事が施工管理課程代表の井上航さん、専攻課程代表の福永優介さんにそれぞれ修了証書を手渡し、専攻過程の綾英虎さんから隊旗の返還を受けた。

 河野知事は、社会インフラの更なる整備や県民の生命及び財産を守る防災・減災の取り組みなど、最前線で事業を担う建設産業の役割がますます重要になることを強調。「青年隊修了生としての誇りと自信を胸に、何事にもチャレンジするとともに、インフラ整備の担い手、地域の守り手として活躍してもらいたい」と祝辞を述べた。

 来賓祝辞では、宮崎県議会の丸山裕次郎議長、宮崎市の戸敷正市長、宮崎県建設業協会の山﨑司会長が挨拶。丸山議長は、建設産業が地域の経済や雇用を支える基幹産業であり、未来の建設産業をリードしていくのは、柔軟で豊かな想像力と行動力を兼ね備えた若い活力であることを強調し、修了生のこれからの活躍に期待を込めた。

 山﨑会長の挨拶を代読した藤元建二副会長は、建設産業が社会資本整備の担い手、守り手として地域社会に貢献している一方、将来の担い手の確保・育成が課題であることを説明。修了生に大きな期待を寄せるとともに、「宮崎県の建設産業は自分達が守り、後輩を育てるという信念を持って頑張って欲しい」とエールを送った。

 修了生を代表して答辞を述べた施工管理課程の中島健さんは、建設現場で必要な技術や知識、社会生活の基本を学び、苦楽を共有した仲間との様々な思い出を振り返るとともに、これからも一生の宝である仲間と助け合いながら、不撓不屈の精神で「新時代をリードできる技術者になれるよう頑張っていく」と力強く決意を語った。

 19年度の修了生は、土木建設に係る基礎知識や技能の修得を図る施工管理課程が29人、同じく土木建設に係る専門知識や技能の修得を図る専攻課程が8人。各課程の修了生は、県内外の建設会社や測量・コンサル会社、行政機関等に就職する。