11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内では、各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や建設関連団体による奉仕作業等が実施されている。
■小林地区/通路補修作業や樹木剪定を見学
小林地区の土木の日イベントは11月27日、小林市立幸ヶ丘小学校で開催された。同校の5・6年生を対象に、宮崎県小林土木事務所が土木に関する説明を行ったほか、小林地区建設業協会と小林地区造園組合が構内の環境整備奉仕活動に汗を流した。
小林土木事務所の担当者は、11月18日が土木の日である理由や、土木が道路や橋梁、トンネルといった安全で快適な生活を支える基盤を造っていることを説明。また、防災や減災を楽しみながら学ぶことができる「ポケドボ」カードゲームを寄贈した。
小林地区造園組合は、高所作業車を使用して校内のイチョウとケヤキの剪定作業を実施。作業の模様を見学した生徒に、沿道修景が仕事であることを説明し、「高いところは怖くない?」「どのくらいの高さまで上がるの?」といった質問に笑顔で応じた。
一方、小林地区建設業協会は、校内の花壇回りと運動場に続く通路の補修作業を実施。コンクリートを打設する模様を生徒が見学し、コンクリートが水やセメント、砂利等でできており、これらの配合を変えることで強度が増すことなどを説明した。
同校の阿南栄三校長は、「イベントを通じて、身近にあるものがどのように造られているのか、また、安全に留意して作業に取り組んでいることを子ども達が学び、仕事に対して興味を持ってもらいたい」と話した。