宮崎地区電気工事業協同組合青年部(長友光広部長)は10月29日、県立宮崎工業高等学校(稲用光治校長)で学生交流会を開いた。電気科の2年生39人を対象に、電気工事業や地元企業の魅力をPRしたほか、グループディスカッションを通じて、青年部員が自身の経験を交えながら、将来の進路選択等をアドバイスした。
進学や就職を控える学生の不安や悩みについて意見を交わし、魅力ある電気工事業や地元企業をPRすることで、安心して業界に入職してもらおうと、宮崎県電気工事業工業組合の青年部協議会が主体となって開催しているもの。今回は、新型コロナウイルス感染対策として、マスクの着用や検温、消毒・換気を徹底するなどして開催した。
開会式で長友部長は、「電気の仕事がどういうものかを知ってもらい、将来は電気工事業界の仕事を選択肢として考えてもらいたい」と挨拶。交流会の趣旨を説明した青年部協議会の横山会長は、「近い将来、私達の業界で皆さんの若い力をもとに、地元宮崎で一緒に仕事ができることを期待している」と呼び掛けた。
また、宮崎地区電気工事業協同組合の島田博良理事長は、自身の出身校でもある同校での思い出や、卒業後から現在に至る経歴を話したのち、「電気工事の最前線で仕事をしている青年部のメンバーが沢山来ている。遠慮なく気になることを聞いてもらい、今後の皆さんの就職等の参考にしてほしい」と話した。
青年部員による体験講話では、藤元克希氏(株式会社克電)と長友部長が、電気工事とこれまでの関わり方などを紹介し、現場におけるコミュニケーションや資格の取得が重要であること、電気工事には大きく現場作業と施工管理の仕事があることを説明。生活に必要不可欠なインフラ整備を担う電気工事業の魅力を強調した。
講話後には、生徒が電線の切断や端子の圧着などを体験。グループディスカッションでは、生徒がインターンシップで学んだことや電気工事業に対するイメージを発表。青年部員は、生徒達から寄せられた仕事の内容や休暇・給与などの質問に、自身の経験を交えながら丁寧に回答するとともに、進路選択についてもアドバイスした。
各班を代表して発表した生徒からは、「コミュニケーションを取ることがとても大切で、資格の取得も重要なポイントであることを理解した」「現場バリバリの電気工事士の人から仕事のことを教えてもらい、とても参考になった。将来の職業選択に生かしたい」など積極的な声が聞かれた。