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宮崎県建設業協会、宮崎農高生に現場見学会

 建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、一般社団法人宮崎県建設業協会(藤元建二会長)は9月30日、県立宮崎農業高等学校の環境工学科2年生を対象とした現場見学会を開催した。宮崎県総合運動公園の盛土高台整備工事や県道宮崎西環状線道路改良工事の現場を見学し、参加した生徒は建設業に対する理解と興味を深めた。

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 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)などに積極的に取り組んでいる。

 30日に総合運動公園で行われた現場見学会では、発注者である宮崎県宮崎土木事務所の担当者が、公園内に津波避難施設を整備する目的や各施設の概要を紹介。第一陸上競技場を中心とするエリアに、メインスタンドデッキや盛土構造の避難高台を整備することで、新たに2万5100人が避難できるようになることを説明した。

 その後、県内5社が施工する盛土高台の地盤改良工事で採用している大径・高品質の深層混合処理工法「CI-CMC-HA工法」について、同工法を開発した不動テトラの担当者が説明。エアを用いてスラリーを霧状に噴出することで土粒子の流動性を高め、貫入・撹拌の負荷が低減することや、周辺の変位が少なくなることを解説した。

 一部の工区で採用している地盤改良工法に特化した施工管理システム「Visios-3D」も見学。施工状況をリアルタイムにアニメーションで表示し、現場全体を視覚的に評価できることを説明した。旭建設が試験導入している「スマートグラス」も紹介し、実際にヘッドセットを装着して、装着者視点の映像をモニターで確認した。

 また、ICTを活用して路体盛土や法面整形、盛土補強を施工する田村産業(宮崎市)の現場では、同社の担当者が工事概要を説明。コマツレンタル宮崎の担当者は、ICT施工の手順や手法、建機の操縦方法を映像を使って紹介するとともに、現場で使用している油圧ショベルやブルドーザに生徒が試乗して、操縦席内部の機器を説明した。

 当日はこのほか、県道宮崎西環状線道路改良工事の現場も見学した。現場を初めて見学した女子生徒は、「一つひとつの機械や設備が大きく、迫力があった。実際に見ながら説明してもらい、とても分かり易かった。コロナの時代に対応したスマートグラスなど、最新の技術や機器が現場に導入されていることが分かった」と話した。