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子供達に土木の魅力や楽しさなどPR 西米良中で出前授業開講

 建設業や土木の魅力を子供達に知ってもらおうと、西米良村立西米良中学校(末吉豊文校長)で11日に建設業に関する出前授業が開かれた。全学年を含む生徒24人を対象に、スライドや模型を使って土木の仕事内容や魅力、楽しさなどをアピールすると共に、土木が安全・安心で快適な生活を支えていることを説明した。

 講師を務めたのは、有限会社一ツ瀬建設の中武倫子さん、大治朗さん、潤哉さんの3人。土木とは構造物を築造したり、破れた箇所の補修等を行うものであること、かりこぼうず大橋など身近な所にも土木が存在していること、道路や堤防だけでなくガードレールや標識等も土木に含まれることを紹介した。

 トンネルの仕組みに関する説明では、ロックボルトを使って周囲の地盤をブロック化し、トンネルが崩壊しないようにしていることを模型を使って確認。目に見えない箇所で様々な土木の技術が使われていることに生徒達は驚きの声を上げた。

 ドローンによるデモンストレーションでは、屋外を飛行するドローンからリアルタイムの映像を室内のモニターに送信。ドローンで撮影した写真を解析・3次元化した図面を活用することで、誰にでも分かり易く、無駄なく工事を進めることができると説明し、「土木の技術は面白い」などとアピールした。

 生徒達は、「構造物を造る費用は誰が負担するのか」「橋やトンネルを造る期間は」「仕事で一番たいへんなことは」などと質問。「建設業は楽な仕事ではないが、工事が完成した時の喜びは何にも代え難い」と応えた。生徒を代表して登壇した中武永志さんは「土木の仕事を楽しく学ぶことができた」と話した。

 河野建設株式会社の河野孝文代表取締役社長は、建設業では多くの人が集まって一つの仕事に取り組んでいること、工業系高校や大学のほか、全国で唯一の育成機関である宮崎県産業開発青年隊で土木を学べることを紹介し、「皆さんの将来の職業選択肢の一つに入れてもらえれば嬉しい」と話した。

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