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新技術・新工法の活用促進へNETIS説明会 九地整

 国土交通省九州地方整備局は15日、宮崎市内で平成28年度「新技術・新工法説明会」を開催した。説明会には、県内の建設コンサルタント会社や建設会社、自治体等の技術系職員ら約100人が参加し、新技術情報提供システム(NETIS)に登録されている新技術・新工法の概要等について各企業の担当者から説明を受けた。

 説明会は、社会資本整備の品質確保等に寄与する新技術や新工法を広く周知し、公共工事に於ける新技術の活用促進を図ると共に、更なる技術の開発を促すことなど目的に、九州地方整備局が管内各県で開催しているもの。

 説明会では始めに、港湾空港部海洋環境・技術課の有江浩一課長が挨拶。NETIS登録技術の活用状況等について、九州技術事務所技術情報管理官の宮原幸嗣氏が説明を行ったのち、企画部施工企画課施工係の田原秀樹係長が「i-Construction(ICT土工)」の取組状況等を紹介した。

 田原係長は、ICTの全面活用や規格の標準化、施工時期の平準化を通じて建設生産プロセス全体の最適化を図るi-Constructionの概念を紹介し、新たに導入した新基準や九地整に於けるICT土工活用工事の発注状況、相談窓口、補助金・低利融資・税制優遇制度等のサポート体制について説明を行った。

 プレゼン企業のうち株式会社アシストユウは、現場監視カメラ等として担当者が簡単に設置できる移動式ネットワークカメラ「モニタリングミックス」の仕組みや特長を紹介。映像が専用のクラウドサーバーに保存され、全国どこからでも動画・録画再生・画像ダウンロードが可能であることなどを説明した。

 また、日之出水道機器株式会社は、同社が永年にわたり培ってきた鋳物技術を活用した橋梁用伸縮装置「ヒノダクタイルジョイントα」を紹介。鋳物の形状自由度を活かし、製品本体と橋梁床板部をボルト緊結構造とすることで、取替手法を部分撤去に変更でき、取替時間等の大幅短縮に繋がることを説明した。

 一方、別会場に設けられた特設ブースでは、プレゼン企業の一部がパネルやモニター等を使って各社の技術・工法の詳細を説明。参加者はプレゼン合間の休憩時間等を利用して別会場を訪れ、各社の担当者の説明に熱心に聞き入る姿が見られた。

 宮崎会場のプレゼン内容は次のとおり=▽浮体式陸閘ゲート▽無溶剤タイプジェル状シラン系表面含浸材▽オートゲート(門柱レス樋門)▽移動式ネットワークカメラ「モニタリングミックス」▽土留部材引抜同時充填注入工法▽CCTVカメラ等を用いた河川水位観測システム「Dr.i-sensor」▽プレキャストLウイング▽Licos▽スタンドドライブ(SD)工法▽ヒノダクタイルジョイントα▽ライン導水ブロック-F型▽DKボンド工法▽地中控え護岸工法▽ヘドロ分解浄化装置ナノマイズシステム「ジョーカー」▽Gr・L型擁壁▽CRスラブⅡ型(側溝補修用製品)▽テラセル擁壁工法▽ユニットネット工法▽デコメッシュ。

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