県内工業の祭典である「みやざきテクノフェア」が23日と24日の2日間、宮崎県体育館で開かれた。県内外から47の企業や団体、行政・教育機関などがブースを出展し、最新の技術や製品をPRしたほか、県立工業高校の生徒による学習成果発表「工業教育フェア」も同時開催され、場内は多数の来場者で賑わいをみせた。
みやざきテクノフェアは、本県の優れた技術や製品、学術研究機関に於ける技術情報などを広く展示・紹介し、県民及び学生の工業に対する意識の醸成を図ると共に、県産技術及び製品の利用促進、受発注拡大の促進等を目的として毎年開催されているもの。
会場内には47の企業・団体等がブースを出展。宮崎市の株式会社共立電照は、同社が製造した防災照明を展示したほか、子供向けのLED製作体験コーナーを設置。延岡市の興電舎は、永年の電機関連事業で培った技術を応用して開発した変圧器励磁突入電流抑制装置や遠方監視システムなどを展示した。
このほか、工業教育フェアでは、県内工業高校の生徒達が体験コーナーやワークショップを開催。アルミ製キーホルダーや真鍮製ペーパーウェイト、浮沈子及び椅子などの製作体験コーナー、ミニSL電車の試乗コーナーなどが設置され、参加した子供達から大きな歓声が挙がっていた。
■建設技術フェアと産廃フェアも同時開催
同日には、一般社団法人宮崎県建設業協会(山﨑司会長)が県民生活に深く関わる様々な技術や活動などを紹介する「建設技術フェア」を開いたほか、一般社団法人宮崎県産業廃棄物協会(安在哲幸会長)が「みやざきの産廃ビフォーアフター」と題した特設ブースを初めて出展した。
産廃協会の特設ブースでは、廃棄物等の発生抑制及び資源の循環的な利用促進、リサイクル産業の育成・振興を図り、循環型社会の形成に資することを目的とした「みやざきリサイクル製品認定制度」を紹介。会員企業の認定製品を展示し、各企業の担当者が来場者への製品説明にあたっていた。
一方、建設技術フェアでは、大人から子供までの幅広い来場者がバックホーや高所作業車に試乗したほか、子供達はレンガや砂を使ったアーチ橋づくりにも挑戦した。青年部連合会の坂口浩部会長は「イベントを通じて私達の仕事を知ってもらい、少しでも建設業に興味を持ってもらえれば」と話した。