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宮崎工高で出前講座と現場見学会 宮崎県建設業協会

 建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、一般社団法人宮崎県建設業協会(山﨑司会長)は11月17日、県立宮崎工業高等学校の建築科1年生を対象とした出前講座と現場見学会を開いた。建設業に携わるプロの講義や現場見学等を通じて、参加した40人の生徒達は働くことの意義を感じ取り、建設産業に対する理解と見識を深めた。

 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)などに積極的に取り組んでいる。

 出前講座では、宮崎地区建設業協会の宇治橋信雄理事と鈴木剛監事が、建設業が地図に残る仕事であり、人に喜ばれる仕事であること、完成時の達成感が何にも代え難いことを紹介し、建設業の魅力をPR。技術者として仕事に携わるためには資格が必要であり、「若いうちに準備をして、目標を持ってチャレンジして欲しい」と呼び掛けた。

 また、建設現場に於いては老若男女、多種多様の人間が同時に働いており、現場のまとめ役となる技術者にはコミュニケーション力のスキルが求められることを説明。建設業以外に於いても「生きていく上で最も大切な力の一つになる」とその重要性を強調し、学校生活を通じてコミュニケーション力を高めるようアドバイスした。

 授業後には、国富町内で工事が進む中央コミュニティセンターの建設現場に移動。建築主体工事を担当する大淀・後藤JVの谷口直樹現場代理人が工事の概要や施工の手順、現在の進捗状況などを説明し、地上で成形した屋根材をクレーンで屋上に吊り上げる模様やホール部分の施工状況、サッシ等の設置状況を実際に見学した。

 生徒達はこのほか、新日鉄住金エンジニアリングが施工する「株式会社共立電機製作所三高テクノ工場Ⅲ期工事」の建設現場も見学した。建設業への入職を目指している山﨑寛太さんは「普段は見ることができない工事中の建物内部の様子を見ることができて新鮮だった」「今日の経験を将来に役立てたい」などと話した。

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