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常に事故防止を意識して作業を 増田工務店ら秋季安全大会

 株式会社増田工務店(増田秀文代表取締役社長)と協力会社でつくる増友会(大薗英治会長)は22日、高鍋町内で平成28年度秋季安全大会を開催した。同社及び増友会の会員企業から多数の職員が参加する中、大会を通じて安全意識の更なる高揚を図るとともに、無事故・無災害の達成を固く誓った。

 大会で挨拶に立った増田社長は、建設現場が危険と隣り合わせであることを踏まえ「一人ひとりが常に事故を起こさないという意識を持つことが重要だ」と指摘。良い品質の建造物は安全優先の上に成し遂げられることを強調し、あらゆる手法の活用と改善を意識しながら作業に取り組み、労働災害ゼロを達成するよう呼び掛けた。

 一方、増友会の大薗会長は、厚生労働省がまとめた建設業のヒヤリハットに関する調査結果を紹介。現場で発生した全てのヒヤリハット事例を報告し、皆で情報を共有する必要性について言及したほか、ゼロ災害の達成とヒューマンエラーの抑止に向けて「危険の芽を一つずつ潰していこう」などとと訴えた。

 続いて行われた安全表彰では、協力会社表彰を受賞した末吉徳広氏(末吉建設/代表取締役)と津江賢次氏(新興/職長)の2人、社員表彰を受賞した▽中村基治氏(建築部工事長)▽中武伸幸氏(建築部主任)▽戸高道悦氏(土木部主任)▽押川雅史氏(土木部主任)―の4人に対して、増田社長から表彰状が贈られた。

 その後、当日早朝から行われた安全パトロールの結果を、協力業者代表の松下実氏(西日本アルミ建材)と社員代表の大山芳史氏が報告。各現場に於いて、更に見やすい標示の仕方や降雨時及びその後の安全対策強化、重機作業計画書の活用、新規入場者教育の徹底などを提案したことを紹介した。

 安全講話では、増友会安全顧問の山﨑征雄氏(山﨑労働安全衛生コンサルタント)が、建設業における化学物質取り扱い作業のリスクアセスメントについて説明。品質安全管理部の花屋賢一部長は、始業前点検の重要性などを訴えると共に、「皆で一体となって安全安心な現場づくりに努めていこう」と呼び掛けた。

 特別講演では、オフィス・アールの島原竜一代表が「メンタルヘルスセミナー」を開講。物事の考え方次第でストレスがなくなること、明るい職場をつくるためには挨拶や気配り、コミュニケーションが必要不可欠であること、言葉ひとつで職場の雰囲気を変えられることなどを分かり易く解説した。

 終わりに、土木部の武本直之氏が「今大会を契機に、現場に携わる関係者全員が一致団結し、更なる安全意識レベルの向上を図り、労働災害の撲滅を目指していく」と力強く宣言。武本氏の発声に合わせて、参加者全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」とコールを行い、平成28年度の秋季安全大会を終了した。

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