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働くことの意義やマナーなど学ぶ 宮崎工高生徒が就業体験

 宮崎県立宮崎工業高等学校のインターンシップ(就業体験)が、10月18日から21日にかけて県内の事業所で行われている。同校2年生の生徒が建設現場や作業場、事務所などを期間中に訪問。担当者の指導の下で作業に取り組み、働くことの意義や社会人としてのマナーを熱心に学んでいる。

 同校の就業体験は、産業現場で実践的な知識及び技術に触れ、専門教科に対する興味や関心を深めると共に、生徒の主体的な職業意識を育成することを目的に実施しているもの。このうち、建築科の生徒を対象とした就業体験は、宮崎県建築協会や宮崎県建築士会が協力し、宮崎市内の工事現場や設計事務所で行われている。

 宮崎市田吉で大和開発が施工する宮崎県環境科学協会新事業所の現場では、訪問した生徒2人が仕事の内容や安全管理などについて講義を受けたのち、現場でのCAD体験、測量・墨出実習に取り組んでいる。現場責任者の梅原貴宏氏は「建設業で就職する足掛かりになるよう、様々なことを経験して欲しい」と話す。

 現場を訪ねている湯浅賢太さんは「学校の実習では体験できないことが多いので、これからの進路に役立てられるようにしっかり学びたい」、嶺尚弥さんは「社会人としてのマナーや仕事の大変さを身をもって知ることで、これからの将来に繋げたい」と、それぞれ意気込みを語る。

 一方、宮崎市霧島のみつくぼ建築設計事務所では、満窪和貴所長らの指導のもと、大田原拡大さんがプロフォームカッターによる建築模型の作成やCADを使った図面作成に取り組むと共に、プレカット工場を見学するなど、建築設計業務に於ける様々な仕事を体験している。

 「建設業での就職を考えているので、ここで学んだことを将来に活かしたい」と話す大田原さん。満窪所長は「就業体験で指導したことを本人がどのように感じるかが重要。ひとつでも多くのことを学んで貰いたい」と、その将来に期待を寄せた。

仕事体験のもよう