宮崎県土木施工管理技士会(藤元建二会長)は5日、宮崎県建設技術センターで「i-Construction(情報化施工)」に関する技術講習会を初開催した。講習会には、県内各地から土木に携わる現場技術者ら90人余が参加。国交省のi-Conに関する取組概要やICT建機の説明等を通じて、最新鋭の技術に対する理解を深めた。
講習会は午前と午後の2部構成で開催。午前の部では、国土交通省宮崎河川国道事務所の杉山光徳工事品質管理官が「i-Constructionへの取り組み」について、コマツレンタル九州営業所グループマネージャーの田畑吉章氏が「ICT土工の取り組み」について説明を行った。
午後から敷地内の特設会場で行われた実技研修では、三次元計測に関する説明があったのち、参加者が4班に分かれて▽大坪計量器店▽コマツ宮崎▽キャタピラー九州▽日立建機日本―の4社が展開する最新鋭の測量機器やICT建機の説明体験会に参加した。
各社の担当者からi-Constructionの導入を円滑に進めていく上で重要となるソフトや機器、ICT建機に関する詳しい説明があり、参加者一同は建機に備えられた様々な装置や機器に触れながら、熱心に受講していた。
生産性の向上や企業の経営環境改善、また現場における安全性向上などを目指す「i-Construction」。ことし9月に開かれた「第1回未来投資会議」の中で、安倍首相は、建設現場の生産性を2025年までに20%向上させる意向を示している。