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安全・ローコスト 軟弱地盤改良のTNF工法

 TNF工法協会(竹内謹治会長)は、浅層改良による特殊基礎工法「TNF工法」の全国展開を強化している。従来の杭基礎が不要で、工期短縮とローコストな施工が可能という。

 同工法は、井桁形状に改良した地盤に基礎、スラブコンクリートを直接打設することによりこれらが一体化し、建物荷重を効率的に地盤に伝えることができる。さらに、地盤に対し、井桁形状に改良した底部以外の部分に土砂を囲い込む力が働き、土砂が外へ逃げることを防ぎ、建物を支える力が安定。軟弱地盤でも、表層地盤を支持層とするため、砕石やコンクリートなどの資材数量が削減でき、ローコストで安全な基礎を実現できるとした。

 ことし9月末までの施工実績は727棟、約180万m2。同協会の調査では「大地震が発生した熊本や大分でも15件の施工実績を有するが、その全てで被害がない」と安全性を確認している。