西臼杵生コン事業協同組合(木田正美理事長)は10月17日、西臼杵広域行政事務組合と「災害応急対策に必要な消防用水等の確保に関する協定」を締結した。西臼杵管内で大規模な林野火災や風水害、地震等の災害が発生した際、生コン組合の会員企業が保有するミキサー車を活用して、消防用水の確保や輸送、供給などを支援する。
西臼杵広域行政事務組合で行われた調印式には、西臼杵生コン事業協同組合の木田理事長や西臼杵広域行政事務組合管理者の内倉信吾高千穂町長らが出席し、署名・押印した協定書を取り交わした。
調印式で挨拶に立った高千穂町の内倉町長は「大規模な林野火災や一般火災発生時における消防用水の確保は管内の重要な課題であった。本協定の締結により、西臼杵生コン事業協同組合との協力体制が確立され、災害時における消防用水の確保が行えることは防災力の向上に大きく寄与する」と期待感を示した。
内倉町長は「西臼杵生コン事業協同組合の会員が所有するミキサー車により、消防用水の輸送及び供給サイクルが行われることは、我々にとって非常に心強いものとなる。郡民の生命及び財産を災害等から守るため、関係機関と連携しながら努力を重ねていく」と語り、生コン組合に理解と支援を呼び掛けた。
一方、西臼杵生コン事業協同組合の木田理事長は「日頃からお世話になっている地域に対して、なにか恩返しができないかと考えていた。今回の協定締結をもって、我々が少しでも地域の役に立ち、地域住民の毎日の生活に協力できる体制を整えたい。郡民の安全・安心のために組合が一致団結して頑張っていく」と意気込みを語った。