宮崎県労働災害防止団体等連絡協議会が主催する平成28年度の「宮崎県産業安全衛生大会」が、11日に宮崎市佐土原町の総合文化センターで行われた。大会には県内関係団体や事業所の代表及び職員ら約400人が参加。安全・安心で快適な職場づくりの構築に向けて、安全衛生活動の更なる推進と安全意識の高揚を図った。
大会は、事業者及び労働者が一体となり、労働災害防止の重要性を深く認識し、職場での着実な安全衛生活動の実行を図ることを目的に開催されているもの。宮崎労働基準協会や建設業労働災害防止協会、建設荷役車両安全技術協会など6団体で構成する協議会が主催し、宮崎労働局や管下労働基準監督署、宮崎県などが後援した。
大会会長である宮崎労働基準協会の塩月光夫会長は「安全衛生活動に於いて取り組むべき事柄が多く苦労していると思う。最近ではストレスチェックや化学物質のリスクアセスメントなどの課題も多い」と指摘。「企業を取り巻く環境は厳しい状況にあるが、安全と健康の確保を最優先してほしい」と呼び掛けた。
表彰式では、株式会社中城電設や株式会社丸山工務店、吉田建設有限会社、都城木材株式会社ら安全衛生優良事業場9社に表彰状を授与。受賞者を代表して、協同紙工株式会社の黒木重廣社長が「安全で安心な職場を作り上げることが最優先課題。人命尊重の理念の下、優良な職場づくりに向けて精進していく」と謝辞を述べた。
来賓挨拶では、招かれた多くの来賓を代表し、宮崎労働局の元木賀子局長と宮崎県商工観光労働部雇用労働政策課の天辰晋一郎課長が登壇。元木局長は県内に於ける労働災害の発生状況などに触れ、「各社における安全管理を確立し、地域や業界の代表として安全衛生活動に一層取り組んでいくことを期待する」と話した。
大会宣言では、建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部の後藤健治支部長が「労働災害の絶滅と労働者の心と体の健康確保は働く者の究極の願い」であり、「大会を契機に参加者一人ひとりが原点に立ち返り、人命尊重の基本理念を再確認し、安全で健康・快適な職場づくりに向けて全力を尽くすことを誓う」と述べ、参加者の総意で決議を採択した。
大会ではこのほか、エターナル・グロウスの榎木田智子代表が「脳のクセを知れば、人間関係はもっと楽になる!」と題して講演を行った。