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模型で土木の仕組みや魅力伝える 旭建設が出前授業

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▲写真は出前授業の模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役社長)は7月11日、延岡市の県立延岡工業高等学校で「模型で分かる土木のしくみ」をテーマとした出前授業を開催した。参加した同校の土木科2年生の36人に土木模型を使って構造物の仕組みや魅力を伝えたほか、生徒達も実際に模型の操作を体験した。

 出前授業の講師は、株式会社藤井基礎設計事務所(島根県)の藤井俊逸代表取締役社長。自作の模型を活用し、住民説明会や防災学習で土木工学理論を分かり易く伝える取り組みを行っている。2013年4月には「模型実験による土木の理解増進」で文部科学大臣表彰を受賞。著書にDVDブック「模型で分かるドボクの秘密」など。

 藤井氏は「トンネルはなぜ崩れないのか」「土のうはなぜ強いのか」といった素朴な疑問について、自作の土木模型を使って説明。ストローやトイレットペーパー、ボルト等の身近な素材で作成した自作模型を操作し、トンネルで用いられるNATM工法の仕組み、地すべりが発生するまでの一連の動きなどを模型で伝えた。

 旭建設の社員から指導を受けながら、生徒達はトンネル、土のう、地すべりの3班に分かれて模型を使った実践練習を行い、5分の制限時間の中で地すべりの原理などを模型を使って発表した。参加した生徒は「授業では知ることのできないことを数多く知ることができた。とても良い機会になった」と話した。

 旭建設の岡田久美子氏は「出前授業が少しでも皆さんの頭と心の記憶に残り、土木って面白いなと思ってもらえれば」と話した。