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都城市が「市場の駅」を敷地内に建替 今年度は基本・実施設計

 都城市は、公設地方卸売市場内に設置されている関連商品売場棟(通称=市場の駅)に関して、一昨年に実施した耐震診断の結果を踏まえ、施設を建て替えで整備する方針を固めた。今年度当初予算に市場整備費として委託料2000万円を計上。第2四半期に指名競争で施設建て替えに係る基本設計及び実施設計の入札を行う見通しでいる。

 現在の市場の駅(S造平屋約2100m2)は、市場関係者だけではなく一般の利用も可能な物販店舗及び飲食店等からなる施設。昭和55年の竣工から約40年が経過した現在、経年に伴う建物本体や設備の老朽化が著しい状態にあり、一昨年に実施した耐震診断では「耐震補強を行う必要がある」との診断結果を受けていた。

 診断の結果を踏まえ市は、耐震補強で整備するケースと建て替えで施設を整備するケースについて、事業費等の面から比較・検討を実施。整備の方向性に関して協議を進めていたが、今後の整備方針として建て替えにより施設を整備することを決めた。

 新施設の建設場所は、現在の市場の駅の北側の敷地を予定。新施設の規模に関しては、既存施設の7~8割程度となる約1600m2程を想定する。詳細な規模や構造等に関しては、これから行う設計業務の中で詰めていく。新施設の完成後には既存施設を解体し、駐車場として活用することを想定している。

 施設の整備に向けて、市は30年度当初予算に市場整備費として委託料2000万円を盛り込んだ。先に公表した発注見通しによると、第2四半期に指名競争で「関連商品売場棟基本設計及び実施設計」の入札を行う予定でいる。委託期間は約10カ月を計画しており、工事発注は来年度以降になる見通し。