既存の給食調理施設を統合・集約した学校給食共同調理場の建設を計画する門川町は、昨年度に実施した予定地測量設計業務の結果を踏まえ、建設予定地の選定に向けた地質調査を秋頃にも行う予定でいる。調査結果を基に建設予定地を決定し、来年度以降、施設建設に係る基本・実施設計や本体建設工事に順次取り組んでいく考え。
現在は、門川小学校敷地内の共同調理場と草川小学校及び五十鈴小学校の調理施設の3箇所で学校給食の調理を行っているが、門川小と草川小は南海トラフ巨大地震等の大規模災害発生時に浸水の可能性があることから、町内全小中学校の給食を賄う調理能力を有する学校給食共同調理場を新たに建設する。
現在の生徒数が約1500人であることから、新たな共同調理場の調理能力を1600~1700食程度と設定。建設予定地は「町有地かつ高台に位置」という前提条件を踏まえ、五十鈴小学校に隣接する町有地を有力候補地としている。今秋に実施する地質調査(ボーリング調査等)の結果を踏まえ、最終的に判断する。
肉付け予算と位置付ける6月補正予算に、地質調査等に係る費用として599万円を盛り込んだ。建設予定地の決定後、計画が順調に進めば、31年度に基本・実施設計、32~33年度に本体建設工事を行う見通しでいる。