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川南PA隣接地の利便施設、基本設計を策定 川南町

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▲利便施設のイメージ図

 東九州自動車道の川南パーキングエリアに隣接する町有地を活用し、地域振興の核となる利便施設の建設を計画する川南町は、施設整備に係る基本設計を策定した。休憩・情報提供施設や物販施設、軽食コーナー、事務所等を備える施設の規模を鉄骨造一部2階建延べ1016m2とし、駐車場や園地広場等の整備も行う方針でいる。

 情報発信や地場産品の販売を通じて、川南町の文化や歴史、食資源といった様々な魅力を広く全国にPRし、地域経済の活性化を図ると共に、災害発生時に於ける防災拠点としての活用も見込む。整備コンセプトに「地域経済の活性化を目指して、場をつくり、流れをつくり、人をつくるパーキングエリア」を掲げる。

 整備場所は川南PAに隣接する町有地(敷地面積約3210m2)。西都児湯圏域の魅力をPRする情報発信や豊かな食による新たな経済効果の創出、少子高齢化及び過疎化対策としての雇用創出、自然災害に対応可能な防災拠点等を導入機能に掲げる。基本計画策定支援を行った建設技術研究所の協力のもと、施設の基本設計をまとめた。

 東九州道及び一般道の利用者数から推計した年間入込客数を踏まえ、施設の規模はS造一部2階建延べ1080m2とした。1階には休憩・情報提供施設(243m2)や土産品販売コーナー(144m2)、軽食コーナー(241m2)、テイクアウト商品販売施設(62m2)、トイレ(55m2)、倉庫(114m2)などを配置し、2階は事務所(136m2)とする。

 基本設計に於ける施設の最高高は8.67mで、1階は3.5m、2階は3.0m。現時点の主な仕様は、外部仕上が▽屋根=金属葺▽外壁=杉板下見板張▽建具=アルミサッシ・鋼製扉―など、内部仕上が▽天井=岩綿吸音板張▽壁=クロス張、杉板張(腰壁)▽床=タイル貼、フローリング張―などを計画する。

 駐車場に関しては、一般道利用者や職員等を対象に整備する施設側駐車場(1340m2)に51台、東九州道利用者を対象として川南PA内に整備する第2駐車場(1285m2)に21台を確保する。このほか、緊急車両進入路や四阿等の移設を含む園地広場の整備、通路のシェルター設置、敷地境界のフェンス設置等を行う。

 基本計画策定時点に於ける概算事業費は約5億円。今年度に施設整備に係る実施設計を行うため、当初予算に事業費2812万円を盛り込んだ。国の補助金活用も視野に、川南PAとの連結手続きの承認状況を踏まえて実施設計に着手するため、具体的な発注方法や発注時期については現時点で未定としている。

基本設計の概要