計画的な県営住宅の整備に取り組む宮崎県は、今年度に県営馬越団地5号棟(日南市)及び県営堅田原団地3号棟(小林市)の建設工事に取り組む。いずれも、経年劣化が進む既存団地を敷地内に建て替える計画。県の公共事業実施予定で、馬越団地5号棟の建設事業費を2億2050万円、堅田原団地3号棟の建設事業費を8920万円と設定している。
住宅に困窮する低額所得者の居住の安定を図るため、県では良質な住宅ストックを形成するとともに、少子高齢社会に対応する住宅の整備を図る県営住宅建設事業を実施。平成30年度当初予算には事業費7億2189万円を盛り込み、既存団地の建て替えや外壁改修、設備改善等に取り組むこととしている。
平成15年度から取り組む県営馬越団地の建替計画では、経年劣化が進む既存団地に代わり、敷地内に1~5号棟を建設するもの。19年度に1号棟(RC造7階延べ2682m2)、22年度に2号棟(RC造5階延べ1430m2)、24年度に3号棟(RC造6階延べ1759m2)、26年度に4号棟(RC造5階建延べ1444m2)が完成した。
残る5号棟の建築規模は、設計段階でRC造4階建延べ1156m2(16戸)を計画。附帯施設は駐輪場(S造平家4m2)やゴミ置き場(前同)などを予定する。施設整備に係る実施設計は益田設計事務所が昨年度に行った。先に公表した県の30年度当初予算に於ける公共事業実施予定で、事業費を2億2050万円と設定している。
また、県営堅田原団地に関しては、経年劣化が進む既存団地を現在地に3棟で建て替える計画。1号棟及び2号棟(いずれも木造平家建延べ256m2)は昨年9月に本体建設工事の入札を執行し、建築主体工事を受注した川越工務店と竹井建設、電気工事を受注した島電工、管工事を受注した江坂設備工業の施工で既に完成している。
残る3号棟の建築規模は、設計段階で木造平屋建延べ約200m2。住戸タイプは3DK2戸と2DK1戸の計3戸としている。施設整備に係る実施設計は村社和弘建築事務所が昨年度に行った。県の30年度当初予算に於ける公共事業実施予定で、事業費を8920万円と設定している。
県ではこのほか、県営大塚A団地のEV設置工事(宮崎市、30年度事業費4830万円)や県営生目台東団地の外壁改修工事(宮崎市、同6300万円)、県営光町団地の給湯改善工事(宮崎市、同1億3130万円)、県営平和ヶ丘団地の解体工事(宮崎市、同6500万円)などに取り組むこととしている。