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下水道革新技術、実証技術に9件を選定 国交省

 国土交通省は、下水道分野の新技術の実用化を加速させる「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」で、2018年度の実証技術9件を選んだ。実大規模レベルの施設を設置し、技術検証を行う「実規模検証」で7件、導入効果を含む普及可能性と技術性能を確認する「FS(フィージビリティ・スタディー)調査」で2件を選定した。

 B-DASHプロジェクトは、下水道分野での研究開発・実用化を後押しするため、実大規模の施設を設置し、技術的な検証を行うもの。FS調査は、技術検証の前段階として導入効果を含めて技術性能を調査するもの。18年度の実証技術9件と実施者は次の通り。

【実規模実証】
▽クラウドを活用し維持管理を起点とした継続的なストックマネジメント実現システムの実用化に関する実証事業―メタウォーター、大阪府池田市、岐阜県恵那市
▽維持管理情報のビックデータ解析による効果的マネジメントサイクルの確立に関する実証事業―日水コン、積水化学工業、日之出水道機器、下水道管路データバンク、兵庫県、高知県
▽ICTを活用した総合的な段階型管路診断システムの確立にかかる実証事業―クリアウォーターOSAKA、日本下水道事業団、大阪市
▽高濃度消化・省エネ型バイオガス精製による効率的エネルギー利活用技術に関する実証事業―神鋼環境ソリューション、日本下水道事業団、静岡県富士市
▽小規模下水処理場を対象とした低コスト・省エネルギー型高濃度メタン発酵技術に関する実証事業―大原鉄工所、西原環境、NJS、北海道大学、長岡技術科学大学、新潟県長岡市
▽小口径管路からの下水熱を利用した融雪技術の実用化に関する実証事業―東亜グラウト工業、丸山工務所、新潟県十日町市
▽ヒートポンプレスで低LCCと高COP を実現する下水熱融雪システムに関する研究―興和、積水化学工業、新潟市

【FS調査】
▽AIによる下水処理場運転操作の自動化・省力化技術の実用化に関する調査事業―明電舎、NJS、広島市
▽AIを活用した下水処理運転管理支援技術に関する調査事業―安川電機、前澤工業、日本下水道事業団。