日本建築設備診断機構(JAFIA、紀谷文樹会長)は、マンション被災時の設備被害を診断する「在宅避難3日間運用ノート」を編さんし販売を開始した。災害発生時にマンションの居住者が3日間生き抜くため、設備に関する最低限の知識と診断ノウハウを分かりやすく解説した。
内容は▽中層マンション/高層マンションで起きやすい設備の被害▽電気が停まったら設備にどんな支障が起きるか▽住戸設備の被害を確認▽災害時に確認が必要な設備のリストづくり―などを挙げ、電気が復旧したときの通電火災や、排水管が損傷している場合はトイレの水を流さないことなど、設備に関する注意事項を呼び掛けている。
紀谷会長は「設備は一般の人に分かりにくい。マンション管理組合はこのノートを1冊備え、プロのアドバイスを受けてほしい」と話す。運用ノートは一冊300円、50冊で1万2500円。購入申込先は日本建築設備診断機構・電話03(3264)4309。