宮崎県串間土木事務所は3月1日、国道448号石波工区トンネル詳細設計業務の入札を指名10者で執行し、九州建設コンサルタント2574万0450円で落札した。異常気象時に通行規制区間となる串間市の同工区に整備するトンネル(延長約2.6㎞)の詳細設計を行う。委託期間は240日間。予定価格は3215万7000だった。
国道448号は鹿児島県指宿市を起点に、串間市、日南市を経て宮崎市に至る路線。地域振興や地域経済を支え、観光地である都井岬や有数のサーフィンスポットである恋ヶ浦などへアクセスする路線であると共に、宮崎県地域防災計画において第2次緊急輸送道路に指定されるなど、重要な路線に位置付けられている。
当該路線に位置する石波工区(串間市大字市木)は、異常気象時の事前通行規制区間であり、地すべり地形により豪雨等による通行止めが頻発している状況にある。県では、力強い経済の浮揚や定住自立を図る地域の発展、安全・安心な暮らしの確保を支援する道づくりの一環として、石波工区のバイパスによる整備に取り組む。
石波工区の全体計画延長は3.2㎞(全幅7.5m)で、このうち山間部を貫く約2.6㎞をトンネルで整備することとしている。トンネル1㍍当たりの費用を250万円~300万円と見積り、全体事業費として80億円程度を想定する。平成28年度に事業に着手しており、計画では37年度の事業完成を目指す。