宮崎県は、２月２２日開会の定例県議会に提出した平成３０年度当初予算案の中で、債務負担行為の活用を予定する事業を示した。建設関連事業では、国道３２７号尾平トンネル２工区や北方北郷線川水流橋下部工、県立宮崎病院改築事業などに限度額や支払期間を設定している。
債務負担行為は、建設工事やリースなど複数年度にまたがって行う事業に関して、当該年度に事業者等と契約を行い、将来にわたる支払いを約束するもの。２９年度には債務負担行為を活用し、主要地方道高鍋高岡線本庄橋上部工や国道２１９号小春２号トンネル、国道３２７号佐土の谷１号トンネルなどを発注した。
平成３０年度の入札及び契約手続き等を視野に、宮崎県が当初予算案の中で新たに債務負担行為を設定しようとする事業は４２件。部局別の内訳は、▽総務部＝３件▽福祉保健部＝２件▽環境森林部＝１件▽商工観光労働部＝３件▽農政水産部＝１９件▽県土整備部＝２２件▽公安委員会＝１件▽病院局＝１件―となった。
建設関連事業では、国道２１９号岩下橋上部工に限度額４億５０００万円[支払期間＝３０年度～３１年度]、国道３２７号尾平トンネル２工区に１８億９５００万円[３０年度～３２年度]、北方北郷線川水流橋下部工に３億９０００万円[３０年度～３１年度]、宮崎病院改築事業に２２８億８８１３万円[３０年度～３３年度]を設定している。
ただし、国の交付金等の採択状況や各事業の進捗状況によっては、債務負担行為を設定していたとしても、当該年度に入札及び契約手続きを行わない場合もある。これらの事業で債務負担行為を活用して入札及び契約等を実施しようとするためには、あらためて債務負担行為を設定しなおす必要がある。
平成３０年度当初予算案で新たに債務負担行為を設定している主な建設関連事業は次のとおり(①限度額、単位＝千円②当該年度以降の支出期間)
▽広域連携推進のための宮崎県水道ビジョン策定事業＝①９，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道２１９号道路交通円滑化事業(広瀬バイパス)＝①２００，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道５０３号社会資本整備総合交付金事業(鶴野工区)＝①１００，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道４４７号社会資本整備総合交付金事業(真幸４号橋上下部工)＝①１００，０００②平成３０年度～３１年度
▽一般県道城ヶ崎清武線社会資本整備総合交付金事業(本郷オフランプ橋上下部工)＝①９０，０００②平成３０年度～３１年度
▽一般県道北方南郷線社会資本整備総合交付金事業(大牟礼１号橋上下部工)＝①１００，０００②平成３０年度～３１年度
▽主要地方道都城東環状線社会資本整備総合交付金事業(城下橋上部工)＝①２００，０００②平成３０年度～３２年度
▽主要地方道竹田五ヶ瀬線社会資本整備総合交付金事業(波帰之瀬工区)＝①１００，０００②平成３０年度～３２年度
▽国道２１９号防災・安全社会資本整備交付金事業(岩下橋上部工)＝①４５０，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道２６５号防災・安全社会資本整備交付金事業(十根川橋下部工)＝①５０，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道２６５号防災・安全社会資本整備交付金事業(十根川第１橋下部工)＝①６０，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道３２７号防災・安全社会資本整備交付金事業(佐土の谷３号橋下部工)＝①３７０，０００②平成３０年度～３２年度
▽国道３２７号防災・安全社会資本整備交付金事業(佐土の谷４号橋上部工)＝①１６０，０００②平成３０年度～３１年度
▽国道３２７号防災・安全社会資本整備交付金事業(尾平トンネル２工区)＝①１，８９５，０００②平成３０年度～３２年度
▽主要地方道宮崎西環状線防災・安全社会資本整備交付金事業(相生橋旧橋撤去工)＝①１００，０００②平成３０年度～３１年度
▽一般県道塩鶴木崎線防災・安全社会資本整備交付金事業(第一竹ノ内橋側道橋下部工)＝①５０，０００②平成３０年度～３１年度
▽主要地方道日南志布志線防災・安全社会資本整備交付金事業(仮屋１号橋上下部工)＝①１５０，０００②平成３０年度～３１年度
▽一般県道元狩倉日南線防災・安全社会資本整備交付金事業(山本橋下部工、仮橋賃料)＝①１８０，０００②平成３０年度～３３年度
▽主要地方道北方北郷線防災・安全社会資本整備交付金事業(川水流橋下部工)＝①３９０，０００②平成３０年度～３１年度
▽沿道修景美化推進対策費＝①６８５，７００②平成３０年度～３１年度
▽浦尻川総合流域防災事業(橋梁工)＝①３５，０００②平成３０年度～３１年度
▽火山砂防事業(巣之浦川)＝①６０，０００②平成３０年度～３１年度
▽平成３０年度公営住宅建設費＝①１７２，０００②平成３０年度～３１年度
▽県立宮崎病院改築事業＝①２２，８８８，１３９②平成３０年度～３３年度
【おわり】