▲写真は挨拶する清山市長、開通式典の模様
宮崎駅東部地区における交通の円滑化や災害時の避難路・緊急輸送道路としての機能を確保するほか、歩行者・自転車の安全確保を図るため、宮崎市が整備を進めていたJR宮崎駅と宮崎港を結ぶ「宮崎駅東通線」(全長約2.2㎞)が、3月7日に全線開通した。同日に現地で開通式典を開催し、関係者が路線の全線開通を祝った。
宮崎駅東通線は、宮崎駅周辺の中核拠点と宮崎港を結ぶ重要な東西都市軸に位置付けられた幹線道路。宮崎港周辺の住宅地は、南海トラフ地震に於ける想定津波浸水区域であり、当該路線は宮崎県地域防災計画で「第二次緊急輸送道路」に、また、宮崎市地域防災計画で「地震・津波災害時の避難路」にそれぞれ指定されている。
事業の歴史は、1988年度に着手した宮崎駅東口の土地区画整理事業まで遡る。04年度まで実施した同事業では、宮崎駅から東側に延びる約260mを整備。その後、00年度に着手した東部第二土地区画整理事業の一環として、新別府通線との交差口から一ツ葉有料道路に接続する県道10号線までの約690mを整備した。
09~18年には、西中工区として、宮崎駅側から吉村通線と交差する延長570mの整備を実施。残る吉村町の2工区(延長212m)及び3工区(延長502m)の整備を進めていたが、着手から約38年の時を経て、全線開通の運びとなった。幅員は27mで、車道が片側2車線の全4車線、両側に自転車レーンと歩道を備える。
7日に現地で行われた式典には、宮崎市の清山知憲市長や宮崎市議会の鈴木一成議長のほか、宮崎駅東通線建設促進期成同盟会の守永泰雄会長、国土交通省九州地方整備局の長瀬洋裕建政部長、本県選出の国会議員、宮崎県議会及び宮崎市議会議員、宮崎地区建設業協会の本部喜好会長、地元自治会の代表者ら約50人が来賓として出席。
主催者挨拶で清山市長は、長きにわたる関係者の尽力に感謝の意を示すとともに、今回の全線開通を受けて、交通渋滞の緩和や物流の効率化により、地域経済の活性化に大きく寄与すると指摘。災害対応の観点からも、重要な路線であることを説明し、「本路線が世代を超えて末永く親しまれ、受け継がれていくことを期待する」と述べた。
来賓祝辞では、本県選出の国会議員や九州地方整備局の長瀬部長、宮崎市議会の鈴木議長が挨拶。各氏ともに、地域経済の活性化や災害時に同路線が果たす役割などを強調し、鈴木議長は「人と人、地域と地域を繋ぐ未来の架け橋」になることを期待した。
当日は、開通式典の開催に先立ち、オープニングアクトとして宮崎市立檍中学校吹奏楽部が演奏を披露。式典後には、宮崎学園中学校書道部がパフォーマンスを行い、大きな模造紙に部員達が手分けしながら「道~乗り切れば笑える日は来る 勝てなくても未来を信じて進んでいこう 戸惑っている暇なんてないから」と揮毫した。
アトラクション後には、関係者によるテープカットとくす玉開披を実施、警察車両の先導のもと、グリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」や関係者を乗せた車両・バスが通り初めを行い、沿線から地域住民が旗を振って路線の開通を祝った。