▲写真は見学会の模様
日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は2月19日、椎葉村内で同社が施工する現場で、県立延岡工業高等学校の土木科1年生を対象とした「遠隔無人化施工現場見学会」を開催した。参加した36人の生徒達が、建設機械の遠隔操作や自動化、AI監視システムといった最新のDX施工を熱心に学んだ。
建設業界の深刻な人手不足や安全確保という課題に対し、同社が施工する「令和6年度復旧治山事業天包2」では、日本初導入のAI監視システムや九州初となる自動運転ダンプなど、最先端の「無人化・省人化施工」を導入している。こうした次世代技術を実際に体験してもらおうと、高校生向けの見学会を企画・開催した。
当日は、現場代理人の原田健司氏と監理技術者の児玉敏徳氏が、具体的な工事の概要を説明するとともに、現場で導入している▽遠隔無人化バックホウ(マシンコントロール)▽長遠隔クローラダンプ自動運転システム▽AI検知システム(全現場監視~自動追尾)―の概要や技術的課題及び解決策について説明を行った。
遠隔無人化施工に関しては、約100㎞離れた現場と本社DXルームを光ファイバーや中継基地局を使ってネットワーク化し、バックホウに搭載した車載カメラや俯瞰用モニターカメラの映像、MCモニターを確認しながら、本社DXルームのオペレーターが遠隔操作で掘削作業を行う様子を見学した。
さらに、ルートを作成する「設計モード」と実走行を記憶させる「ティーチングモード」を搭載したクローラダンプが自動で土砂を運搬する様子も見学。現場全体を俯瞰するAIカメラが、人と重機の動きから危険を先読みするとともに、作業半径内への進入を検知した場合に回転灯で自動警告するAI監視システムも紹介した。
見学会に参加した生徒は、「安全のために無人化やAI技術を導入していることに凄く魅力を感じた」「今日の経験を将来に活かしたい」などと話した。原田氏は、「無人化施工や省人化を体験してもらうことで、建設業に対する意識が変わり、多様な人材が建設業に入職するきっかけになれば」と期待を込めた。