国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所と宮崎県は、2025年3月に全線が開通した都城志布志道路(延長44.2㎞)について、全線開通半年後の交通状況及び整備効果をまとめた。移動に係る所要時間の短縮や周辺道路の渋滞緩和、港湾関連物流の効率化、広域的な地域医療の充実といった効果が発現している。
都城志布志道路は、都城市を起点に、曽於市を経由して、志布志市に至る地域高規格道路。日本有数の畜産地である都城市と国際バルク戦略港湾である志布志港を南北に結び、物流効率化による地域産業の活性化や新たな企業の立地による雇用促進、地域経済の発展に繋げるとともに、広域的な医療活動などを支援する。
路線の整備は、国交省と宮崎・鹿児島の両県が分担して実施。県内で唯一の整備区間だった都城IC~乙房IC間が今年2月15日に開通。残る志布志IC~志布志港も3月23日に開通を迎え、これにより全線が開通した。
ネットワーク形成に伴う交通の変化に関しては、都城IC~志布志港間の所要時間が約30分短縮されるとともに、交通量が開通初期の1300台から約6倍の8300台以上に増加。国道10号など並行路線の交通量が2割減少し、渋滞が緩和した。地域住民の約6割が、移動エリアの拡大や移動機会の増加を実感しているという。
また、港湾関連物流の効率化に関しては、都城ICと志布志港が繋がったことで輸送時間が短縮され、労働時間内の輸送回数が2.5往復から3往復に増加するなど物流支援に寄与している。都城IC~志布志港の定時性が確保され、待ち時間がなくなることで業務効率が向上した。
さらに、全線開通により大崎分署から都城市郡医師会病院への所要時間が約34分短縮され、搬送時の負担が軽減されるなど、広域的な医療活動の支援に繋がっている。