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14社88製品に認定証交付 リサイクル製品認定制度

      

▲写真は挨拶する河野知事、交付式の模様

 宮崎県は、廃棄物等を資源として有効利用したもののうち、品質や安全性等の基準を満たす安全・安心な製品を認定する2025年度の「みやざきリサイクル認定製品」に、14社から申請のあった88製品を選定した。11月6日に宮崎市内で認定証交付式を行い、河野俊嗣知事が各社の代表に認定証を手渡した。

 みやざきリサイクル製品認定制度は、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用促進、リサイクル産業の育成・振興を図り、循環型社会の形成に資することを目的として2010年に創設。18年度までは一般社団法人宮崎県産業資源循環協会が認定していたが、19年度から宮崎県知事の認定に移行した。

 25年度の認定に際しては、今年7月から8月にかけて▽土木建築資材▽農業用資材▽有機系土木・園芸資材▽燃料資材▽生活関連用品▽生活関連用品以外のプラスチック製品▽その他リサイクル製品―を対象に認定製品を募集。学識者や関係者でつくる審査委員会が審査を行い、14社が申請した88製品を選定した。

 交付式で河野知事は、環境と調和した経済発展の視点から、資源循環型の製品開発等に取り組む各社の努力に敬意を表するとともに、「認定制度及び認定製品の周知を図り、これを多くの方に使ってもらうことで、環境と経済が調和した資源循環型のサーキュラーエコノミーを宮崎の地から拡げていきたい」と述べた。

 受賞者を代表して謝辞を述べたANAウイングフェローズ・ヴイ王子株式会社の宇佐美香苗代表取締役社長は、働く社員の8割が障害を持ちながら、その特性を生かして仕事をしていることを紹介。「今回の認定を受けて、社員一同とても喜んでいる」と述べ、「今後もリサイクル認定製品の普及及び促進に努めてもらいたい」と述べた。

 認定製品は、11月14日と15日に宮崎県体育館で行われる宮崎テクノフェアで紹介するほか、12月7日にイオン延岡ショッピングセンターに展示する。

 25年度の認定者と認定製品は次のとおり。
▽ANAウイングフェローズ・ヴイ王子株式会社=手漉き紙製品
▽和光コンクリート工業株式会社=蓄電池用基礎(配合⑤)2種類ほか31製品
▽九州中川ヒューム管工業株式会社=KN暗渠ほか43製品
▽株式会社友和産業開発=再生クラッシャーラン(RC-40)
▽株式会社太陽興産=再生粒度調整砕石
▽旭興産株式会社=再生クラッシャーラン(RC-40)
▽川南工業株式会社=再生クラッシャーラン(RC-40)
▽真栄産業株式会社=再生クラッシャーラン(RC-40)
▽株式会社田村産業=再生クラッシャーラン(RC-40)
▽株式会社宮崎森林発電所=再生珪砂
▽株式会社環境未来恒産=エコアソイル(ECORESOIL)
▽西日本発酵株式会社=きりしまスーパーユーキ
▽株式会社都城北諸地区清掃公社=汚泥発酵肥料「みどりゆたかくん」
▽大和フロンティア株式会社=笹サイレージ。