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川野浩彰さん(みやえい)が優勝 電気工事技能競技大会

      

▲写真は大会の模様、、大会の入賞者

 宮崎県電気工事業工業組合(島田博良理事長)は10月4日、西都市の県立産業技術専門校で「第54回技能競技宮崎県大会」を開催した。今大会には、県内6ブロックから推薦のあった電気工事士13人に加え、県立産業技術専門校の生徒4人が出場。日頃の業務や練習等で磨いた技術を発揮し、与えられた課題に熱心に取り組んだ。

 大会は、電気工事技術者の技能習得意欲を増進し、技術水準の向上を図るとともに、電気工事業の発展に資することを目的として、2年に一度開催されているもの。宮崎県電気工事業工業組合が主催し、九州電力送配電株式会社、一般財団法人九州電気保安協会、東芝ライテック株式会社、東芝電材マーケティング株式会社が協賛した。

 大会委員長を務めた島田理事長は、過去には自身の父が選手として出場するなど、長い歴史を持つ大会であることや、今大会に5人の女性選手が出場すること、今大会の優勝者が来年11月に神奈川県で行われる全国大会に本県代表として出場することを説明。「日頃の鍛錬の成果を存分に発揮して」と選手達にエールを送った。

 久木山克信審査委員長が競技上の注意事項を説明したのち、選手達は各作業台に移動して競技を開始した。課題は、金属管や合成樹脂管、ケーブル配線等を使用して、120分の制限時間内にアルファベットの「ON」を表現するもの。決められた箇所に電源部やコンセント、LAN配線及びTV配線、LED照明などを配置した。

 競技終了後には、久木山審査委員長をはじめとする審査団が作品の通電試験を行い、取り付けられた照明の点灯や部材の長さ・径、破損の有無などを細かく確認。作品の見映えや配線の正確さ、競技姿勢、安全管理も評価の対象とした。

 厳正な審査の結果、今大会の優勝者を川野浩彰さん(株式会社みやえい)に決定。2位の岸本仰生さん(株式会社九南)、3位の田吉愛衣さん(前同)、4位の有村佑文さん(有限会社ナガノ電設)、5位の大谷奏太さん(株式会社電工社)、6位の岡本凌さん(前同)の合計6人が入賞を果たした。

 審査講評で甲斐繁義副理事長は、出場選手のうち約半数が作品を完成させたことを報告。作品の仕上がりや出来映えでは大差がなかった一方、配線ミスが散見されたことを指摘し、次回の大会に再チャレンジする場合には、こうした点をしっかりと確認するよう注文を付けた。

 優勝した川野さんは、「練習等に時間を割いてくれた会社の方々、組合の方々のおかげ。チームで優勝を勝ち取ることができた」と喜びを語るとともに、全国大会に向けて「宮崎代表の名に恥じぬよう、優勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。

 なお、今大会に女性電気工事士として参加した田吉愛衣さん、松谷あゆみさん(株式会社電工社)、大鶴芽依さん(有限会社大鶴電気商会)、野村七奈さん(株式会社竜電工PLUS)、安藤詩穏さん(三桜電設株式会社)の5人は、11月に熊本県で行われる全九州技能競技大会(女性の部)に出場する。