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工事検査の留意事項など熱心に学ぶ 東諸地区建設業協会

           

▲写真は研修会の模様
 東諸地区建設業協会と宮崎県土木施工管理技士会東諸支部(藤元建二会長・支部長)は、10月2日に「宮崎県土木工事に係る技術研修会」を開催した。研修会では、会員企業の技術者が、工事検査や施工上の留意点、建設行政の動向などを熱心に学んだ。

 藤元会長に代わって挨拶した中馬洋一副会長は、近年の気候変動や激甚化する自然災害に言及。土木技術者に求められる役割を紐解くとともに、安全性・耐久性・環境への配慮を兼ね備えたインフラ整備の重要性を強調し、地域の未来のために、更なる技術の研鑽・向上に努めてもらうよう、参加者に呼び掛けた。

 一方で、従事者の高齢化や担い手・労働者不足、働き方の見直しといった課題が山積しており、これらの課題を解消していくためにも、新4K(給与・休暇・希望・格好良い)を実現した魅力ある業界にすることが急務であると指摘。働く人達がやりがいを実感できるような取り組みを実践する必要があると訴えた。

 研修では、宮崎県工事検査課の梶野哲哉専門員と吉田光宏専任主幹、宮崎県高岡土木事務所の甲斐裕之工務課長が講演。「工事検査」をテーマに講演した梶野専門員は、今年度から新たに簡素化した工事書類4項目の変更点や改訂点を説明したほか、公共工事の定義や検査の目的、検査の留意点を分かりやすく解説した。

 「施工上の留意点」をテーマに講演した吉田専任主幹は、工事検査に於ける指導・助言事項から施工に際して注意する点を紹介。また、施工体制や契約書・計画書の記載事項、出来形・品質管理等で生じる記載漏れや報告漏れ、間違えやすい箇所を説明し、高品質な施工や書類の作成を心掛けるよう求めた。

 甲斐工務課長は「建設行政の動向」をテーマに講演し、業界に於ける今後の課題などを説明した。