▲写真は講師を務めた長友理事、講習会の模様
宮崎地区電気工事業協同組合は9月25日、県立宮崎工業高等学校で電気科2年生の生徒39人を対象とした「積算講習会」を開催した。講習会には、同組合の役員及び青年部員が指導役として参加。図面から工事に必要な具体的項目を拾い出し、その費用を積み上げて全体の工事原価を算出する積算業務に挑戦した。
講習会は、地元企業でのインターンシップと学校での学びを組み合わせて、地元で活躍する人材の育成を図る「デュアル教育システム」の一環として行ったもの。同日までに、電気工事の基本や安全対策を学ぶ講習会、フルハーネス型安全帯研修を実施しており、10月までに4日間のインターンシップを行う予定でいる。
講習会では、組合理事の長友光広氏が積算を行う理由や補給率・歩掛り・労務単価といった積算で使用する単語、見積書の作成方法、作成までの一連の流れを紹介。その後、架空の戸建て住宅の図面を使用して、電線やコンセント、スイッチ等の数量を拾い出し、これを所定の計算式に当てはめて、費用を算出する作業に挑戦した。
長友理事は、「各種講習等を通じて、電気工事に対する知識や理解を深め、将来は地元企業で活躍する技術者になってもらいたい」と期待を込めた。10月23日には、学生の不安や悩みについて意見を交わし、魅力ある電気工事業や地元企業をPRする「学生交流会」を開催するとともに、デュアル教育システムを総括する発表会を行う。