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労働安全衛生水準の一層の向上 片地工務店と昭友会

      

▲写真は挨拶する片地社長、昭友会の佐藤会長、大会の模様

 株式会社片地工務店(片地昭次代表取締役)と安全衛生協力会の昭友会(佐藤修会長)は、9月9日に宮崎市内で2025年度の安全推進大会を開催した。大会には同社社員と昭友会の会員が多数参加。「安全衛生と品質管理の向上」を基本方針に掲げ、全員参加で積極的な安全衛生対策の実践に努めていくことを誓った。

 挨拶で昭友会の佐藤会長は、建設業界に於いて人手不足の深刻化や働き方改革への対応、労務費の高騰、資材価格の高止まり、建設DXの推進といった課題が山積する中、一番の優先事項は人材の確保であり、「将来を担う若者がやりがいや働きがいを感じ、誇りを持って働ける職場環境を私達が造らなければならない」と述べた。

 佐藤会長は、昭友会が昨年から無事故・無災害の記録を更新していることを報告するとともに、基本ルールを守り、相互注意・相互確認を徹底することがゼロ災害に繋がるとして、「しっかりとコミュニケーションをとって、安全第一で作業を進めていく更なる安全意識の向上と努力を積み上げていこう」と呼び掛けた。

 続いて挨拶に立った片地社長は、今年6月に労働安全衛生規則の改正が行われ、熱中症対策の強化が義務付けられたことを説明。暑い日が今後も続く中、こまめな水分・塩分補給など熱中症対策はもちろん、感染症対策にも留意しながら、健康な身体で業務に邁進しつつ、労働災害防止に取り組んでもらいたいと呼び掛けた。

 片地社長は、現場等に於ける安全衛生の取り組みが顕著だった安全表彰の受賞者に対して敬意を表し、「今後も私達の模範となって、労働災害防止を推進してもらいたい」と述べた。さらに「今大会を契機として、労働安全衛生の水準をより一層向上させ、ゼロ災害を目指して努力してもらいたい」と期待を込め、挨拶を締めくくった。

 安全表彰では、企業表彰を受賞した▽宮﨑ユニット工業▽嵐建具製作所▽一心寺建設―の3社、個人表彰を受賞した▽髙山淳也氏(アメックス)▽中武祐二氏(内村商店)▽竹井大岳氏(ダンパック工業)―の3人、社員表彰を受賞した山元豊氏に表彰状と記念品を授与。受賞者を代表して、宮﨑ユニット工業の巣山英司氏が謝辞を述べた。

 安全パトロール報告を行った片地工務店の伊福裕次氏は、パトロールでの主な指摘事項と改善状況を写真で示すとともに、掲示物が良好だったことやトイレの清掃が行き届いていたなどの好事例を紹介した。続いて、昭友会の神野和平幹事長が、宮崎労働基準監督署の新盛末弘署長から寄せられたメッセージを代読した。

 安全宣言では、社員表彰を受賞した山元氏が「安全の重要性を各自が深く認識し、一致団結して安全の遂行に邁進し、明るい家庭、明るい職場、明るい社会を築けるよう、無事故・無災害の達成を目標に、誠心努力することを誓う」と力強く宣言した。

 大会ではこのほか、有限会社こびとの村野村ゴルフ練習場の野村年秋氏が記念講話を行った。野村氏は、建設現場とゴルフの共通点を示しながら、「安全で楽しくプレーするために、ルールを疎かにしてはいけない」などと話した。