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池上冷熱ら6社に「ひなたの極」認証書 宮崎県

      

▲写真は授与式の模様

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業等を認証する「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、宮崎県は新たに株式会社.池上冷熱(延岡市)や株式会社共同設計(前同)、高千穂あまてらす鉄道株式会社(高千穂町)ら6社に認証書を授与した。認証企業は今回を含めて84社となった。

 2018年に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立に向けた職場環境づくりに関して、特に優れた成果が認められる企業等を認証するもの。認証されるためには、働き方(休み方)の見直しに関する取組と実績、育児・介護休業制度等の整備状況と実績など、県が定める審査項目を一定数満たす必要がある。

 7月14日に県庁で行われた授与式では、河野俊嗣知事が各社の代表に認証書を手渡し、「仕事と家庭の両立を図るワーク・ライフ・バランスは重要な課題」と指摘。人手不足の解消や女性の更なる活躍といった社会的な課題の解決に資する受賞者の取り組みに敬意を表し、「こうした取り組みを県内に広げていきたい」と期待を寄せた。

 池上冷熱(新名裕一代表取締役社長)は、現場技術者が行う書類作成などのバックオフィス業務を社内の事務員が受け持つなど、時間外労働の削減に取り組みつつ、働き方に関する社員の意識改革を図るため、社内に改善プロジェクトを立ち上げ、ボトムアップに重点を置きながら、全社一丸で働きやすい職場環境づくりに努めてきた。

 さらに、従業員が心身をリフレッシュできるよう、社内には酸素ルームを備えたトレーニングルームも設置し、ワーク・ライフ・バランスのみならず、身体と心の健康促進にも注力している。新名社長は、「今回の認証取得がスタート。今後も、さらに社員が働きやすい会社、選んでもらえる会社を目指していきたい」と意気込みを述べた。

 ひなたの極の認証企業には、就職面談会や企業ガイダンスへの優先参加、企業ガイドブックへの優先掲載、清掃・警備業務に係る入札参加資格審査での加点、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、宮崎県育休復帰時奨励金といったインセンティブを付与する。認証制度の詳細は、宮崎県のホームページで確認できる。