▲写真は研修の模様
宮崎県土木施工管理技士会高鍋支部(木村尚人会長)は7月10日、支部会員を対象とした「ICT研修」を開催した。コマツ宮崎株式会社及び株式会社コマツレンタル宮崎の協力のもと、ICT活用工事の概要や3次元データ作成の流れ、UAV測量の注意点、ICT建機の仕組みについて説明を受けたほか、実機の試乗体験を行った。
調査・測量から設計・施工・維持管理までのあらゆるプロセスでICT等を活用し、建設現場の生産性向上を図る「i-Construction」の推進にあたり、実行手段としてその中核を担うICT施工が徐々に拡大している。こうした状況を踏まえ、同支部では会員の技術力向上に役立ててもらおうと、初のICT研修を開催した。
研修では、コマツレンタル宮崎スマートコンストラクション事業部の迫田純也氏が、i-Constructionの概要やICT活用工事の発注方式、適用範囲の拡大状況、各工種に対応した3次元計測技術のほか、ICT施工の要となる3次元データに関して、測量によって得られた点群データと設計データを組み合わせて例示した。
また、広く用いられるUAV写真測量を例に、基準点設置、撮影、点群作成、点群編集、精度検証といったデータ作成の一連の流れや、これを行う際の注意点を説明。同社が提供するスマートコンストラクションの各種サービスも紹介し、工事の進捗管理を見える化したり、工事車両の運行管理などを行えることを解説した。
ICT建機に関しては、作業性や安全性の向上といった導入メリットのほか、マシンコントロールとマシンガイダンスの違い、必要な稼働条件、精度を維持するための点検及び確認作業について解説。その後、同社が提供する新世代油圧ショベル「PC200i-12」などの実機に試乗し、担当者から操作方法について説明を受けた。
技士会高鍋支部の大山芳史技術委員長は、児湯管内ではICT活用工事の対象案件が少なく、未経験の会員が多数いる一方、担い手不足等の課題を解決するためにICT施工が大きな役割を果たすとして、「実際に体験することで、ICT施工に取り組むきっかけになる。知識や技術を習得し、会員のレベルアップに繋がれば」と期待を込めた。