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学校数3分の1程度に、適正規模・配置方針 日向市

 日向市は、小中学校の適正規模・配置に関する基本方針をまとめた。少子化に伴い児童生徒数の減少が見込まれる中、「現在の小中学校を3分の1程度に集約整備するとともに、通学時間が1時間を超えることが予想される周辺部の小中学校については、コンパクトな小中一貫校として整備することが望ましい」とした。

 日向市内には現在、小学校13校と中学校7校(小中一貫校を含む)が設置されているが、全国的な少子化に伴う児童生徒数の減少が進み、引き続き、この傾向が続くことが予想されている。さらに、今後、学校施設の多くが更新時期を迎える中、全ての小中学校を適正に維持管理し続けることが大きな課題となっている。

 こうした状況を踏まえ、児童生徒に望ましい教育環境を提供するため、市は2022年に小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針策定庁内検討委員会及びワーキンググループ会議を設置し、教育環境の整備(学校配置)に係る基本方針を策定した。

 基本方針では、日向市の人口推移と将来推計、小中学校の数や位置、児童生徒数及び学級数の状況、学校施設の状況などを整理。学校施設に関しては、現在の全ての学校を残しつつ、施設の維持・更新を実施すると仮定した場合、2020年度からの40年間で約376億円(年間約9億円)の費用が必要になると試算した。

 また、現在の小学校では、市街地と周辺部で校区の広さに大きな差があり、周辺部など広範囲の校区を持つ学校ほど、1学年1学級になっている学校が多い傾向にある。中学校についても同様、校区の広さに大きな差があり、富島中学校以外は特別支援学級を除く通常の学級数が11学級以下の小規模校となっている。

 市内の小中学校を国の基準に照らし合わせると、既に多くの学校で再編が必要な状況にあることから、基本方針では「将来の学校数について、現在の小中学校を3分の1程度に集約整備するとともに、通学時間が1時間を超えることが予想される周辺部の小中学校については、コンパクトな小中一貫校として整備することが望ましい」とした。

 具体的には、今回の基本方針を踏まえて2025~27年度に策定する「日向市立小中学校再編計画」で、まずは第1段階として、市内全域の再編地域(エリア)とスケジュールを定める。第2段階では、各再編地域ごとに、再編時期に合わせて個別の再編計画を策定し、少なくとも5年以上をかけて学校の再編を進める。

 ただし、校舎が海岸線に立地するなど、通学路も含めた災害対策が急務であり、塩害による校舎の劣化が見られる美々津中学校や、全ての学年が複式学級となっている同中学校区内の美々津小学校については、早急に再編を進める必要があることから、市は6月補正予算に南部地区小中一貫校整備事業として5550万円を盛り込んだ。

 当該事業では、適正規模・適正配置に関する基本方針やひゅうが学校教育プランに基づき、美々津中学校の敷地内に美々津小学校及び寺迫小学校を含めた小中一貫校を整備する計画でいる。24年度時点に於ける3校の児童生徒数は166人。25年度は、施設整備に係る造成設計や地質調査、不動産鑑定などの業務を行う予定。

 市は7月時点の発注見通しに、指名競争で行う「日向南部地区小中一貫校整備事業造成設計ほか業務委託」と「同地質調査業務委託」を追加した。造成設計ほか業務委託では、敷地造成設計や道路設計、用地測量、工作物調査を行い、地質調査業務委託では、ボーリング調査を行う。いずれも第2四半期の業務発注を予定している。

適正規模・配置に関する基本方針