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安全最優先、無事故・無災害を誓う 田村産業と田村運輸

      

▲写真は挨拶する田村社長、大会の模様

 宮崎市の株式会社田村産業(田村卓也代表取締役社長)と株式会社田村運輸(田村努代表取締役社長)は、6月27日に同社会議室で2025年度の「安全衛生推進大会」を開催した。両社の職員50人余が参加する中、安全表彰や体験発表等を通じて安全意識の更なる高揚を図り、無事故・無災害の達成に邁進することを誓った。

 挨拶で田村社長は、熱中症による死傷者数がここ数年増加していることに言及。猛暑が続くこれからの時期を無事故・無災害で乗り切るためにも、ベテラン社員が中心となって、現場経験の浅い若手社員と互いに声を掛け合いながら、こまめな水分補給や適宜休憩を取るなどして、災害の未然防止に努めてもらいたいと呼び掛けた。

 一方で、工事受注や施工が順調に推移していることに対して、参加者に感謝の意を示しつつ、「現場は一歩間違えれば、重篤災害につながりかねない環境を常にはらんでいる」ことを再認識し、今大会を契機に「何よりも安全管理を最優先し、絶対に事故は起こさないという強い気持ちで今後も仕事に取り組んでもらいたい」と訴えた。

 表彰式では、安全表彰の受賞者4人、標語表彰の受賞者9人、現場表彰の受賞者5人に対して、田村社長から表彰状及び記念品が贈られた(後記参照)。

 体験発表では、運動公園地下通路作業所に従事した図師貴嗣氏と山﨑安紘氏が「地下水との戦い」と題して発表。掘削、防水、水替え、熱の排出、残土運搬といった作業工程を説明しながら、採用した工法の説明や施工時に工夫した点、苦労した点などを紹介しながら、無事に施工を完了したことを報告した。

 従業員を代表して、田村産業の新藏圭一郎氏と田村運輸の大田原千恵氏が安全の誓いを宣言。図師藍輝氏の発声に合わせて、参加者全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」と指差唱和を行った。田村運輸の田村順一取締役会長が閉会の言葉を述べ、大会を終了した。

 大会ではこのほか、守田労働安全コンサルタント事務所の守田浩之氏を講師に招き、「STOP熱中症!罰則付きで義務化」と題して特別講話を実施。職場における熱中症対策が義務化されたことや、熱中症リスクが年々高まっていることへの対応・対策に関する説明、空調服や冷却ウェアなど現場で有用な熱中症対策ツールの紹介を行った。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
〔安全表彰〕
▽安全管理優秀賞=野村憲司、井上基秀、中武利則
▽重機管理優秀賞=富永広海
〔標語表彰〕
▽労働安全部門=田村卓也、山﨑安紘、佐藤由美
▽交通安全部門=東窪一騎、鐙貴広、丸山裕司
▽環境部門=坂本光男、黒田大樹、甲斐満徳
〔現場表彰〕
▽図師貴嗣(運動公園地下通路作業所)▽山﨑安紘(同)▽堀添玉幸(上田島作業所)▽坂本光男(同)▽鐙貴広(下ノ山橋作業所)。