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「安全」の意味を考える時間に 宮崎安全施設事業組合

      

▲写真は挨拶する迎理事長、大会の模様

 宮崎安全施設事業協同組合(迎敦雄理事長)は7月2日、宮崎市内で2025年度の「安全大会」を開催した。大会には、会員企業の職員ら多数が参加。安全表彰や安全講話、安全宣言を通じて更なる意識の高揚を図り、関係者が一丸となって、労働災害及び交通災害を撲滅することを誓った。

 挨拶で迎理事長は、毎年顔を合わせて開催している大会の意義を強調。「世の中に溢れる『安全』という言葉の意味を確認する大切な時間にしてもらいたい」と訴え、安全に対する意識を高めつつ、労働災害と交通災害の撲滅に邁進することを誓った。

 迎理事長は、全国安全週間のスローガンに盛り込まれた「多様な仲間」に、「それぞれの違いを認め合うことの大切さが含まれている」と説き、多様な環境で全ての人が安全に働くことができる職場づくりを目指す考えを示した。

 表彰式では、優良事業所表彰を受賞したアクティブ、優良従業員表彰を受賞した▽大田原武志氏(南九州みかど)▽曽我部貴秀氏(大坪建設工業)▽外山真澄氏(九州ジスコン)▽落合美紀男氏(道路施設工業)―のほか、優良運転者表彰を受賞した7人(後記参照)に対して、迎理事長から表彰状と記念品が贈られた。

 宮崎県警察本部交通規制課の三樹真一課長補佐は、警視庁からの通達に基づく持続可能な交通規制の推進として、▽横断歩道▽自転車横断帯▽追越しのための右側部分はみ出し通行禁止―に於ける交通安全施設の整備・維持管理について説明。来年9月に施行される中央線等のない一般道での自動車法定速度の引き下げについて解説した。

 安全講話では、公益財団法人宮崎県暴力追放センターの宮崎俊昭暴追相談員が「企業からの暴力団排除」をテーマに講演。暴力団等の反社会的勢力への対応や、これに関連する条例・法律を解説し、暴力団と一切の関係を持たないよう参加者に呼び掛けた。

 宮崎労働基準監督署の園木里彩労働基準監督官は、全国及び県内に於ける死亡・死傷災害の発生状況や、過去に発生した労働災害発生状況とその対策等について解説。法改正に伴う職場に於ける熱中症対策義務化のポイントも合わせて紹介し、夏本番を迎えるにあたり、適切な健康管理と熱中症対策に努めるよう求めた。

 安全宣言では、青年部代表の福永光博氏が「自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、熱中症対策をはじめとする安全衛生活動を継続的に実施する」「飲酒運転を許さない環境づくりの推進、脇見・ぼんやり・妨害運転の防止、歩行者保護の安全運転意識の向上に努める」「全国安全週間スローガンを目標に年間活動に取り組む」と宣言した。

 優良運転者表彰の受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽金賞=黒木真希(南九州みかど)、吉田敏幸(事務局)
▽銀賞=吉田亮太(南九州みかど)、池部拓弥(九州ジスコン)、鈴木公美子(南日本興業)、坂本彩(前同)
▽銅賞=金丸和正(大坪建設工業)。