▲写真は表彰式の模様
宮崎労働局(吉越正幸局長)は、2025年度の「安全衛生に係る宮崎労働局長表彰」で、優良賞に3事業場、奨励賞に4事業場、安全衛生推進賞に3人を決定した。7月1日に宮崎市内で表彰式を行い、吉越局長が各事業場や個人の長年にわたる努力と功績を称え、受賞者に表彰状を手渡した。
宮崎労働局では、全国安全週間の取り組みとして、安全衛生水準が極めて高く、他の模範と認められる優良事業場や、長年にわたり安全衛生水準の向上発展に多大な貢献をした団体または功労者に対し、宮崎労働局長から表彰状を授与している。
25年度の局長表彰は、安全衛生水準が特に良好で、他の模範と認められる優良賞を、電気機械器具製造業の吉川工業アールエフセミコン株式会社(新富町)、一般機械器具製造業のミツワハガネ株式会社(延岡市)、国道448号石波工区(仮称)石波トンネル工事(2工区)を施工する前田・坂下・山崎特定建設工事共同企業体が受賞した。
前田・坂下・山崎特定JVは、インテリジェントカメラシステムの導入による重機接触災害の防止や、プロジェクトマッピングにおける出来形リアルタイミング把握で目測による掘削状況確認をなくすなど、最新鋭の設備や技術を積極的に導入し、本質安全化や工学的対策に取り組み、着工から現在まで無災害を継続している。
また、安全衛生水準が良好で、改善の取り組みが他の模範と認められる奨励賞は、一般機械器具製造業の株式会社ミツトヨ宮崎工場(宮崎市)、同じくアルバック機工株式会社(西都市)、水ヶ崎発電所土木設備更新工事を施工する株式会社熊谷組九州支店、電気機械器具製造業のえびの電子工業株式会社三股工場(三股町)が受賞した。
熊谷組は、安全衛生管理計画の中で重点実施事項と月間重点管理目標を掲げるとともに、災害防止協議会に於いて当月の重点安全実施事項の達成度と翌月の安全管理目標について元請と協力業者との連携を図り、施主及び元請からの伝達周知事項等を各作業員に浸透させるべく、継続的に安全指導を実施している。
一方、安全衛生推進賞は、林業・木材製造業労働災害防止協会宮崎県支部の長友壽助氏、建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部の柳本圭一郎氏、都城・西諸地域産業保健センターの山元美代子氏が受賞した。柳本氏は、巡回指導員として特定自主検査の検査者を巡回指導するなど、管内の建設荷役機械の安全性向上に貢献した。
表彰式で吉越局長は、「安全衛生活動の取り組みは、日々のたゆまぬ努力と向上があって初めて成果があがる。これまでの地道で大変な苦労があってこそ、労働者の方々が安全・安心、そして健康で働くことができる職場環境ができたと確信している」として、引き続き、地域及び事業場の模範として活躍してもらうよう期待を込めた。
当日はこのほか、安全衛生に係る厚生労働大臣表彰の伝達式も実施。宮崎県支部長として、県内の林業従事者や木材製業従事者の労働災害防止のための研修会や集団指導会、労働災害防止大会などを企画・開催し、安全意識の醸成に取り組んだ林業・木材製造業労働災害防止協会宮崎県支部の長友幹雄支部長に功績賞を伝達した。