▲写真は挨拶する増田社長、緒方会長、大会の模様
株式会社増田工務店(増田祐介代表取締役社長)と協力業者でつくる増友会(緒方克則会長)は6月18日、高鍋町内で2025年「夏季安全大会」を開催した。大会には同社及び増友会の会員企業から多数が参加。同日に行った安全パトロールの結果報告や安全講話、安全宣言等を通じて、無事故・無災害の達成へ邁進することを誓った。
挨拶で増田社長は、全ての事柄に対して「対策」が絶対的に必要であると同時に、被害の最小化やゼロ災害に繋がるとして、適切な対処方法に関する知識の習得や訓練の重要性を強調。また、激甚化する自然災害を念頭に、安否確認ツールの確立に取り組んでいるとして、有事の際の迅速な行動を安全面・品質面に活かしていく考えを示した。
増田社長はこのほか、感謝・誠実・謙虚をキーワードに「人間力」を高める重要性についても言及。安全を例に、他者のために安全対策を考えることへの「感謝」、不安全な作業をしない「誠実さ」、ヒヤリハットを含めて他者の話をしっかりと聞く「謙虚さ」をそれぞれが持ち、安全第一の作業を心掛けるよう参加者に呼び掛けた。
増友会の緒方会長は、梅雨時期とは思えない昨今の猛暑を踏まえ、あらためて熱中症対策の徹底を呼び掛け、これを予防するためには十分な睡眠やしっかりと朝食を摂ることが必要だと述べた。さらに、7月1日から始まる全国安全週間のスローガンを紹介し、増田工務店と協力会が一丸となって、無事故・無災害を達成しようと呼び掛けた。
安全パトロールの結果を報告した株式会社生目設備の坂本史郎代表取締役と増田工務店業務部の大津吉広氏は、全体的に整理整頓が行き届いていたこと、熱中症対策としてミストファンやスポットクーラが設置してあったことを挙げた一方、現場内の段差の解消や暗くて見えづらい屋内作業場への照明の適正配置を指摘したことを説明した。
安全講話では、安全顧問を務める労働安全コンサルタントの福山栄隆氏が、県内に於ける労働災害の発生状況や建設業の事故事例の発生要因を説明。世界で活躍する一流のプロスポーツ選手が試合に臨む姿勢や、目標達成のために作成するマンダラチャートを「安全」に置き換えて説明し、プロ意識を持って作業に臨む心構えを説いた。
品質安全管理部の藤田弘徳氏は、前日までに同社が588日の無災害(休業4日以上)を継続していることを紹介。一方で、建設業に於いて同じような事故が繰り返される要因の一つに、慣れや習慣を背景とした危険感受性の低下を挙げ、「安全最優先で作業していると自信を持って言える作業員を育てて」と参加者に呼び掛けた。
大会では、建築部の佐々倉楓華氏が「労働災害を起こさない・起こさせないために、気持ちの良い挨拶、整理整頓の徹底により快適な作業環境を築き、具体的な危険予知活動、ヒヤリハット報告の即改善、指差し呼称の習慣化に取り組む」などと宣言。佐々倉氏の発声に合わせて、全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」とコールした。