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青年隊に出前講座、舗装工事をPR 宮崎県舗装協会

      

▲写真は挨拶する児玉会長、出前講座の模様

 宮崎県舗装協会(児玉清和会長)は6月16日、宮崎県産業開発青年隊を対象とした出前講座を宮崎県建設技術センターで開催した。施工管理課程の隊員38人を対象に、舗装に関する専門的な講義を行ったほか、隊員からの質問に対して、会員企業の技術者が自身の経験を交えながら丁寧に回答した。

 出前講座は、建設産業の喫緊の課題である若年労働者の確保・育成を目的に、舗装について学ぶ場、コミュニケーションの場として2017年から開催しているもの。

 開会式で児玉会長は、本県建設産業の将来を担う隊員を前に、建設業が果たす役割や舗装工事が地域住民の暮らしを支える重要なインフラの一つであることを説明。「道路は私達の生活になくてはならない存在」と舗装の重要性を強調し、「出前講座を通じて、将来の進路選択に役立ててもらいたい」と期待を込めた。

 講義では、成岡弘二技術委員長が舗装に要求される機能や舗装のライフサイクルコスト、アスファルト舗装の各層の役割、舗装工事の施工手順を説明。排水性・透水性舗装や樹脂系舗装、半たわみ性舗装、CO2排出量を削減する中温化舗装などについて解説するとともに、舗装工事に於ける施工時の様子を動画を使って紹介した。

 意見交換会では、事前に隊員に行ったアンケートの結果を踏まえ、児玉会長や成岡技術委員長、永崎健央技術副委員長、技術委員のメンバーが回答。舗装工事で苦労したことやこれまでで一番大変だった現場、会社の福利厚生、早期完成や綺麗に仕上げるための工夫、現場で使用する機材等について丁寧に回答した。

 資格に関する質問に応じた永崎技術副委員長は、舗装施工管理技術者や17年に創設された舗装診断士を紹介し、資格取得の重要性を説いたほか、資格が周囲からの評価の向上に寄与するだけでなく、結果として給与に反映されることを説明し、「舗装に関する資格だけでなく、様々な資格を積極的に取得して」と話した。