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健康であればこそ良い仕事できる 龍南運送グループ

      

▲写真は挨拶する古手川社長、講習会の模様

 太平洋セメント及び麻生セメントのSS管理等を手掛ける龍南運送グループ(龍南運送株式会社、本社=大分県)は6月14日、宮崎市内で第8回「宮崎・日向地区合同安全講習会」を開いた。宮崎と日向の両営業所、本社、グループ会社の三和株式会社及び大分興業株式会社から約40人が参加し、安全講話や意見発表を通じて安全意識の高揚を図った。

 開会挨拶で取締役部長兼宮崎SS所長の後口秀敏氏は、業務上の意思統一を図るとともに、事故ゼロ・災害ゼロの達成を目指して毎年開催している講習会の意義を説明。「輸送に関するプロ意識を保つため、実技を交えてフォークリフトや車両の点検を再確認してもらう機会。集中して受講し、今後の業務に役立てて」と呼び掛けた。

 龍南運送の古手川哲代表取締役社長は、「私達が安全に、丁寧に、納期通りにセメントや資材等をお客様にお届けして、初めて仕事が成り立つ」とした上で、「安全は全てに優先する」という言葉に全てが集約されていると指摘。さらに「健康であればこそ良い仕事ができる」として、安全第一の作業や自己管理の重要性を訴えた。

 安全講習では、トヨタL&F宮崎株式会社から講師を招き、事故事例を踏まえた再発防止策を座学で学んだほか、実車を用いて点検手順などを確認。南九州日野自動車株式会社の講師は、運行前点検が義務付けられているタイヤやディスクホイール、ブレーキ液・クラッチ液等の点検手法を解説し、実際の車両を用いてこれを実演した。

 日向SS所長の岡田正幸氏は、同SS内で行っている自主保全活動の内容を画像を用いて紹介。場内に安全通路をカラーリングして表示するとともに、出荷操作室や倉庫の整理・整頓、出荷用設備の再塗装、船荷役用設備の錆落としなどを行い、こうした取り組みが品質の向上や無事故・無災害に繋がることを説明した。

 参加者全員による意見発表では、各自が今期の目標を発表。「自己管理をしっかりとする」「安全第一で一日を笑って終えられるようにする」「顧客や同僚とコミュニケーションを図る」「時間に余裕を持って行動する」「積極的に自主保全活動に参加する」「誤納がないよう、しっかりと品種・数量を確認する」などと意気込みを述べた

 安全宣言を行った宮崎営業所の佐藤佑亮氏と日向営業所の林田蓮央氏は、「整理・整頓・片付けを実行し、安全確認に努める」「正しい作業手順と危険予知活動で安全作業に努める」「交通ルールを守り、安全運転に努める」を各自が実践し、事故及び災害ゼロの達成と安全で健康な職場づくりに取り組むことを誓った。

 閉会挨拶で執行役員運輸部長の大野貴照氏は、「正しい行動を積み重ねることが、周囲からの更なる信頼に繋がる」として、安全作業の徹底やルールの遵守を呼び掛けた。最後に、後口豊彰氏と佐藤淳氏の発声に合わせて、全員で「ガンバロー」を三唱した。

 講習会ではこのほか、龍南運送の古手川治輝取締役経営企画部長が、グループ間の結束強化や付加価値の高いサービスの提供、次世代への継承を目的として、昨年9月に龍南ホールディングス株式会社を設立したことを報告。「人を大切に、地域を大切に」しながら、グループ理念に掲げる「地域が進む活力になる」を体現していく考えを示した。