▲写真は挨拶する末益会長、総会、表彰式の模様
一般社団法人宮崎県警備業協会(末益秋仁会長)は6月13日、宮崎市内で2025年度の定時総会を開催した。総会では、24年度事業報告及び収支決算を原案どおり承認したほか、25年度事業計画及び収支予算を確認。会の冒頭で表彰式も行い、教育功労や職員功労、永年勤続、勤務成績優秀などの表彰受賞者の功績を称えた
挨拶で末益会長は、慢性的な警備員不足をはじめ、少子高齢化への対応、適正料金などの課題が山積し、警備業界を取り巻く環境が依然として厳しい状況にあると指摘。課題の解決に向けて、各警備会社が業務の効率化を図るとともに、適正な警備料金を確保して受入基盤を強化し、警備員一人ひとりの資質を向上する必要があると述べた。
他方、本県を含む各地で相次ぐ自然災害を念頭に、1997年に宮崎県と締結した災害時に於ける交通誘導業務等に関する協定についても言及。警備業法の改正やインターネットの普及を背景に、今の時代にマッチした内容になっていないとして、時代を反映した内容に見直すための改定を予定していることも報告した。
来賓祝辞で宮崎労働局労働基準部の吉野勇希部長は、持続的な賃上げの原資となり得る補助金の活用や積極的な労働災害防止対策の実施を呼び掛けた。宮崎県警察本部生活安全部生活環境課の水増勝二課長は、多様な警備業務を通じて事件事故等の発生抑止に大きく貢献するなど、会員が地域の安全確立に努めていることに敬意を表した。
議案審議で報告した25年度の事業計画では、警備業務の適正化活動として、適正な警備料金の確保や慢性化する警備員不足への対応、関連法改正等に関する経営者研修会などに取り組むとともに、適正な警備業務を実施するための教育事業として、警備員の知識・技能の向上を目的とした各種講習会の開催を計画する。
このほか、▽労働災害防止活動の推進▽広報啓発活動の推進▽社会・地域貢献活動の推進▽教育教材等の斡旋等▽優良警備員等の表彰―などに取り組むことを確認した。
表彰式では、一般社団法人警備員特別講習事業センターの「特別講習に係る功労」を受賞した橋本昌三氏に表彰を伝達したほか、警備員教育功労、職員功労、永年勤続、勤務成績優秀、セーフティドライバーズコンテストの各受賞者(後述)に対して、表彰状と記念品が贈られた。総会の開催に先立ち、経営者研修会も行われた。
表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽警備員教育功労=松田淳史
▽職員功労=上村弘明
▽永年勤続=村留要(宮崎綜合警備)、池袋俊三郎(第一警備保障)、黒木哲司(九州ガードシステム)、有森幹起(富士総合サービス)、矢野義和(南日本警備保障)、柿本勝洋(宮交ビルマネジメント)、甲斐康司(F・Cガード)
▽勤務成績優秀=重村成子(富士総合サービス)、飯迫正男(第一警備保障)、那須新一(九州ガードシステム)、吉村英樹(F・Cガード)、竹之下法彦(南日本警備保障)、稲上勝洋(MH)、岩見良樹(オスカコーポレーション)
▽セーフティドライバーズコンテスト=九州ガードシステム、第一警備保障、セコム宮崎A・B、南日本警備保障A・B。