延岡市は、5月28日に指名競争で「黒岩地区ユネスコエコパーク拠点施設整備基本計画策定業務委託」の入札を執行し、セントラルコンサルタントが695万8000円で落札した。拠点施設の整備に向けて、設計の前提となる整備方針や与条件を整理するとともに、施設の規模や概算事業費、整備スケジュールなどの基本計画を策定する。
祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク登録10周年となる2027年度に向けて、キャンプ場や温泉等の観光施設を有する祝子川地区への更なる集客に向けた取り組みを進める中、祝子川地区から市内中心部までの中間地点となる黒岩地区に於いて、観光客や地元住民が利用できる拠点施設の整備を検討している。
施設の整備にあたっては、地区からの要望を踏まえ、旧黒岩中学校(現黒岩小中学校背後跡地)を計画地とし、森林環境譲与税の活用を念頭に、市産材を活用して、木育交流や農産物等の販売機能、詩人・渡辺修三氏の顕彰機能などの導入を計画。アクセス道路の整備ルートについても検討することとしている。
当該業務では、こうした方針を踏まえ▽現状把握▽敷地分析▽計画内容の検討及び設定▽基本計画図の作成▽概算工事費の算出▽関係機関協議▽住民説明会開催補助▽事業手法及び管理運営手法の検討▽ロードマップの作成―などを行う。期間は12月12日まで。税抜の公表価格は902万6000円、最低制限価格は695万7000円だった。
現時点の想定スケジュールでは、25年6月~12月に基本計画作成及び検討会議の開催、25年10月~26年8月に基本設計及び実施設計、26年9月~27年3月に施設整備工事を計画している。