▲写真は挨拶する吉野新理事長、総会、表彰式の模様
宮崎県解体工事業協同組合(井上康典理事長)は5月22日、宮崎市内で2025年度の「通常総会」を開催した。総会では、24年度事業経過及び収支決算、25年度事業計画及び収支予算案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、指名推選方式で新理事長及び監事の役員案を承認し、新たな理事長に吉野博朝氏を選出した。
井上理事長に代わり挨拶に立った吉野副理事長は、昨年10月に本県で開催した公益社団法人全国解体工事業団体連合会の九州・沖縄ブロック会議の成果を報告。活発的な議論が展開され、成功裏に終えることができたとして、関係者に感謝の意を示した。
また、近年各地で相次ぐ地震や豪雨・土砂災害といった自然災害を踏まえ、宮崎県や宮崎市を含む3市と「災害時に於ける被災した建築物等の解体撤去等に関する協定」を締結していることを説明。「いざという時のため、気を引き締めて、日々の業務に取り組む必要がある」と呼び掛けた。
25年度の事業計画に関しては、光熱費や原材料・仕入れ費の高騰、人材不足が一層深刻になると想定し、必要な情報を随時発信するとともに、特別教育や解体工事の共同受注斡旋事業などを通じて、組合員に貢献する。昨年から特別教育の出張開催依頼が増加していることを受け、本年度も引き続き、他団体からの要請に応えるとした。
具体的には、組合員の拡充や解体工事の共同受注及び調査に関する事業、労働安全衛生法等に基づく特別教育事業、実務者研修を実施。建設リサイクル法に基づく合同パトロールへの参加や安全パトロールに取り組むとともに、増加する空き家対策の一環として、空き家条例を制定している自治体との協議を踏まえ、適正管理に貢献する。
また、宮崎県及び宮崎市、延岡市、日向市と締結した災害協定に基づき、迅速に対応するほか、ホームページの内容を充実させ、組合のPRや業務に繋がる機会を創出する。
一方、組合表彰規定に基づく25年度の理事長表彰は、功労者表彰を柳橋恒久氏(富岡建設)、優良事業所表彰を株式会社西條組、優良従事者表彰を宮田寿利氏(エコ・リサイクルセンター)、水元寛之氏(東浜興産)の2人が受賞した。
受賞者を代表して謝辞を述べた西條組の西條隆雄代表取締役は、入会から現在に至るまでの組合の歴史や背景を懐かしみ、「今回の表彰を契機に、今後も微力ではあるが組合の発展に貢献していきたい」と意気込みを語った。
新役員は次のとおり(敬称略)。
▽理事長=吉野博朝(吉野土木)
▽副理事長=田村和也(相生建設)、熊元大輔(クマモト工業)
▽理事=戸高望(大淀開発)、上原雄藏(原田建設)、河野直継(河野組)、田村卓也(田村産業)、吉行輝真(吉行産業)、高橋忠司(高橋建設)
▽監事=太田原貴寿(旭興産)、木下哲治(旭建設)。