延岡市は、延岡植物園の民間活力導入に向けたサウンディング型市場調査の結果を公表した。来園者数や投資回収等の観点から「Park-PFIによる民間事業者の参入は現時点で厳しい」との意見があった一方、市が最低限の施設改修等を行い、指定管理者制度を導入するのであれば、民間事業者の参入可能性が確認できたという。
市は、植物園としての基本的な機能を維持しつつ、市民はもちろん観光誘客が多く見込める「オシャレで楽しい緑の空間」の創出を目指し、施設のリニューアルに向けた検討作業を進めている。植物園の魅力向上に向けて、様々な官民連携手法の導入を検討するため、民間事業者を対象としたサウンディング型市場調査を実施した。
今年2月~3月に行った市場調査には、サービス業、小売業、コミュニティ創発・地域活性業、近距離モビリティメーカーの4者が参加。新たに設置運営する公園施設や既存施設の魅力向上、イベント等ソフト事業などについて、広く意見や提案を求めた。
新たに設置運営する公園施設に関しては、熱帯・高山植物の温室エリアの増設やリラックス空間、自然とのふれあいを学べる場、大屋根・BBQ施設、カフェ機能や物販等などに関する提案があり、料金体系に関しては、入園料を無料、一部施設(会議室やイベントスペースの貸出区域、カフェ等の収益施設等)を有料とする意見があった。
運営制度に関しては、5年間もしくは10年間を指定期間とする指定管理者制度を採用しつつ、設計・施工段階から運営を前提とした施設の整備及び改修案に対する意見を反映させることについて、複数の事業者から意見が寄せられた。
一方、既存施設の特性を最大限に活かすための事業展開として、みどりの相談所にカフェ機能やグリーンショップ(物販)、図書学習スペース、小会議室等を備えること、温室にカフェ喫食エリアやナチュラリスティックガーデンを併設することを提案。長期的に追加投資を行い、「花」の観光施設として育てていく考え方を求めた。
市は、調査で寄せられた意見や提案を踏まえ、現在策定作業を進めているリニューアル基本構想で、こうした施設整備の方向性も含めた検討を進めるとしている。
《市場調査の結果》